
単価は上げたい、でも値上げは怖い——そんなあなたへ。数式とテンプレで「提供価値>総コスト」を設計する実務書です。目次を見て必要なところから読んでみてください。
【結論】高額商品の作り方:誰に・何を・どう変えるかを数式で設計する
あなたは今、10万円の商品を30万円に引き上げたい。けれど頭の片隅で、「上げた瞬間に売れなくなるのでは?」という不安がよぎる。既存顧客の反発、口コミの失速、クレームの増加——想像するだけで胃が重いはずです。
そんなあなたに、私は助言者としてこう伝えます。高額化は“値上げ”ではなく“設計”です。
結論はシンプル。「誰に・何を・どう変えるか」を数式で設計し、検証し、証明する。 これで価格は“理由のある数字”になります。ここから先は、あなたの現場で回る形に翻訳していきます。
まず押さえる定義(高額=高価値×適正市場×証明力)
最初のカウンターで私はホワイトボードにこう書きます。
高額 = 高価値 × 適正市場 × 証明力
- 高価値:お客さまが実感する「変化量」。現状→望む状態の距離をどれだけ縮めるか。
- 適正市場:その変化に高い対価を支払う動機を持つ層に的確に絞れているか。
- 証明力:ビフォーアフター・実績・返金保証・第三者評価など、“信じて進める材料”の強度。
この3つは掛け算。どれかが0に近いと総合値は一気に下がる。 だから、やることは“足し算で盛る”ではなく、ボトルネックを特定してテコ入れすること。
✅ 小道具(ミニ診断・5分)
次の3項目に0〜5点で自己採点してみてください。
- 高価値(変化量の明確さ・速度・再現性):
- 適正市場(解像度・予算規模・意思決定スピード):
- 証明力(事例・数値・第三者・保証):
合計10点未満なら高額化は危険水域。最優先ボトルネックから改善。
仮想事例:店舗コンサルの再設計
ある「店舗改善コンサル」は月額15万円で伸び悩んでいました。
初回ヒアリングでわかったのは——
- 高価値:施策は的確だが“来店数→売上→利益”の数値のつながりが曖昧(3/5)。
- 適正市場:対象が「小売全般」で広すぎ、予算と意思決定者が不明確(2/5)。
- 証明力:口コミはあるが数値事例・再現手順が弱い(2/5)。
合計7/15。これでは高額化できません。
介入:
- 高価値を「粗利増加=(来店数×転換率×客単価)−原価・販促費」に分解し、90日で粗利+150万円の設計テンプレを作成。
- 適正市場を「年商7,000万〜3億、来店型店舗、意思決定者=オーナー」に絞る。
- 証明力を「3件の90日レポート(キャンペーン/在庫/会員化)」「KPIダッシュボードのスクショ」「30日間返金保証」で増幅。
結果: プログラム名を「90日粗利150プログラム」に変更し、月額35万円×6ヶ月で受注。商談成約率は18%→41%に。
✅ 要点
- 商品名は“変化の定義”にする。
- 市場は“払う理由が強い層”に狭める。
- 証明力は“数値・プロセス・第三者”の三点セット。
価格は「提供価値>総コスト(時間/金/リスク)」で決まる
商談の場面。あなたは相手の表情を見ながら、価格提示の前に等式を揃える必要があります。
提供価値 > 総コスト(時間 + 金 + リスク)
提供価値は「成果の金額換算」「失敗回避の損失回避額」「時間短縮の時給換算」の合算で示す。
総コストは「支払い金額」だけでなく、「学習・実装の時間」「失敗リスク」「心理的不安」まで含む。
ここを見える化できた時、価格は“高い”から“合理的”に変わる。
価値とコストの見える化(商談で使えるテーブル)
項目 | 具体例 | 金額換算の目安 |
---|---|---|
成果の増分 | 粗利+150万円/90日 | +1,500,000円 |
時間短縮 | 店長の分析時間 月20h削減×時給3,000円×3ヶ月 | +180,000円 |
失敗回避 | 過剰在庫ロス30万円回避 | +300,000円 |
不安低減 | 30日返金保証、週次伴走 | 成約率↑の非金銭価値(口頭で補足) |
支払い金額 | 35万円×6ヶ月 | −2,100,000円 |
実装時間 | 週3h×12週×時給3,000円 | −108,000円 |
リスク | KPI未達時の追加支援を契約書で明文化 | リスク実質低下 |
合計価値 ≒ 1,980,000円(保証・不安低減を除く)
総コスト ≒ 2,208,000円
このままでは等式が崩れる。だから私はここで成果連動ボーナスと初月割引を組み合わせ、
- 初月20万円、その後35万円×5ヶ月=1,95,0,000円
- 粗利増分が150万円を超えた分の10%を成功報酬
- KPI未達時は1ヶ月無償延長
とリスクを価値に変換する。結果、提供価値 > 総コストが成立し、顧客は腹落ちする。
✅ 商談台本の肝
- 金額の前に“価値の合算”を一緒に計算する。
- コストの中に“心理的不安”を必ず入れる。
- リスク逆転(保証・成功報酬)で等式を締める。
主人公が実践し、成果を得るシーン(仮想)
あなたはこの設計を持ち帰り、次の商談で実行する。
- オープニング5分で現状→望む状態を数式化。
- ダッシュボードのスクショと類似店の90日レポートを提示。
- 価格は後出し。まず価値の合算を顧客と一緒に電卓で叩く。
顧客は腕を組み、ふっと表情が緩む。「ここまで言語化されたら、やる理由が見えますね。」
その日、あなたは初の月額35万円×6ヶ月を受注。翌週には2件目の面談依頼が入る。
✅ すぐ使えるワーク(1記事1アクション)
- 変化の定義を一文で:「誰が、いつまでに、何が、どれだけ」
- 市場を一行で:「年商/業態/意思決定者/緊急度/予算」
- 証明素材を3点:「数値事例・プロセス図・第三者評価」
- 価値の合算シートを作る:「成果増分+時間短縮+失敗回避」
- リスク逆転を1つ入れる:「返金保証/成功報酬/無償延長」
ノウハウの中核(中盤までに明確化)
- 数式1: 高額 = 高価値 × 適正市場 × 証明力
- 数式2: 価格成立条件 = 提供価値 > 総コスト(時間+金+リスク)
- 実務手順: 変化の定義 → 市場の絞り込み → 証明素材の制作 → 価値とコストの見える化 → リスク逆転 → ネーミングで変化を明文化
まとめ(要点の再掲)
- 高額化は値上げではなく“設計”。掛け算のボトルネックを特定して強化する。
- 誰に・何を・どう変えるかを数式で言語化し、価値の合算を先に提示する。
- 適正市場に狭く深く。支払う理由が強い層へ。
- 証明力を数値・プロセス・第三者で固める。
- 提供価値 > 総コストを保証・成功報酬で成立させる。
- ネーミングは変化そのものにする。
最後に。あなたの現場で、今日できる一手は“変化の定義を一文で書く”こと。ここから全てが始まります。
「行列が“文化”に変わる瞬間を、あなたの事業でも。」一緒に進めましょう。
高額商品が成立する市場と顧客を決める(ポジショニング)
あなたは今、価格表を前に手が止まっている。
「高くしても買ってもらえる“場所”はどこだろう?」——頭では分かっていても、現場では見極めが難しい。私(柳井)は静かに言う。高額商品は“良さ”でなく“文脈”で売れる。 だから先に“どこで・誰に・何を”の順に決める。今日はその地図を一緒に描こう。
高単価が通る市場の見極め基準(価格が主要決定要因でない領域)
私はホワイトボードに5つの判定軸を書き出す。合計15点以上なら高単価が通る確度が高い。
- 痛みの深さ(解決の緊急度):今すぐ直したい問題か(0〜5)
- 成果の金額化容易性:効果を数字で語れるか(0〜5)
- 意思決定の近さ:決裁者に直接届くか(0〜5)
- 代替の乏しさ:同質競合が少ないか(0〜5)
- 信頼取得コストの低さ:専門性の証明がしやすいか(0〜5)
✅ 3分チェック(あなたの事業で採点)
- 痛みの深さ:
- 金額化容易性:
- 意思決定の近さ:
- 代替の乏しさ:
- 信頼取得コスト:
合計が15点未満なら、まず“市場の切り直し”を検討。
さらに、価格が主要決定要因になりにくい“文脈”は次の通り。
- 時間短縮系:納期短縮・自動化・学習曲線の圧縮(例:導入30日で現場運用まで伴走)
- リスク低減系:失敗回避・法令対応・在庫リスク削減(例:返品率を2%以内に統制)
- 機会獲得系:売上獲得・成約率向上・LTV伸長(例:月間成約率+10pt)
- 象徴価値系:ブランド資産・信頼・採用力(例:採用応募質の向上)
ポイントは“最初から広い市場を狙わない”こと。 狭く深く、払う理由が強い層だけに絞ると、高単価は通りやすい。
B2B/B2C/物販/無形サービスの比較チャート
「うちのモデルで高額化は現実的?」——そんな問いに答えるため、私はシンプルな表を渡す。
区分 | 高額化の相性 | 価格の決まり方 | 成果の金額化 | 主な決裁者 | 高額化のコツ |
---|---|---|---|---|---|
B2B 無形サービス(コンサル/運用) | 非常に高い | 投資対効果・リスク低減 | 容易(粗利/コスト) | 経営者/部長 | 成果指標の事前合意+成功報酬 |
B2B 物販(設備/ツール) | 高い | TCO/耐用年数/保守 | 容易 | 購買/技術部門 | ライフサイクル費の可視化 |
B2C 無形サービス(教育/美容/医療) | 中〜高 | 体験価値・変化の速度 | 中(代理指標が必要) | 本人/家族 | ビフォーアフターと安心設計 |
B2C 物販(高級消費財) | 中 | ブランド/希少性/所有欲 | 低〜中 | 本人 | 物語・限定性・保証で不安を反転 |
✅ 目安
- 最短で高額化を狙うなら「B2B×無形」が鉄板。
- B2Cは“金額化しにくさ”を物語と証明で補う。
- 物販はTCO(総保有コスト)で比較軸を塗り替える。
ミニ事例(仮想)
- B2B無形:採用支援プログラム。内定承諾数+5名/四半期をKPIに、1名あたり獲得コスト-20%を契約に明記。月80万円×6ヶ月で受注。
- B2C無形:語学コーチング。週5分の添削/日報と90日でCEFR1段階UPを保証外目標に。月12万円×3ヶ月が成約ラインに。
- B2B物販:省エネ機器。3年TCO-25%とCO2排出-18%の試算で導入費280万円を正当化。
競合と差別化:バリュープロポジションの作り方
私はあなたのノートに、差別化の三層レイヤーを描く。順番が命だ。
- 誰に(WHO):年商/業態/決裁者/緊急課題/予算帯
- 何を(WHAT):変化の定義(誰が・いつまでに・何が・どれだけ)
- どうやって(HOW):独自プロセス・ツール・体験設計
式: バリュープロポジション = 痛み×緊急度×金額化容易性 を満たすWHOに、再現性あるWHATを、短時間で不安少なく達成するHOWで届けること。
✅ フレーム(埋めて使う)
- WHO:例)年商7千万〜3億の来店型店舗、決裁=オーナー、在庫滞留が慢性
- WHAT:例)90日で粗利+150万円、在庫回転+1.5
- HOW:例)週次ダッシュボード+SKU削減スプリント+会員LTV設計
- 証明:3事例×数値・プロセス・第三者コメント
- リスク逆転:30日返金・KPI未達時1ヶ月延長
メッセージ化のコツ
- 商品名に“変化”を入れる。(例:「90日粗利150プログラム」)
- 一言で“違い”が伝わる道具を作る。(例:在庫ヒートマップ診断は5分でボトルネックを可視化)
- 比較軸の移動:価格ではなく速度・確実性・安心で比較させる。
主人公の実践(仮想)
あなたは上のフレームで書き出した。
- WHOを「決裁が早いオーナー店舗」に絞り、
- WHATを「90日で粗利+150万円」に定義。
- HOWは「週次伴走×SKU最適化×会員設計」。
商談では、✅ ミニ診断→✅ 数値事例→✅ 保証の順で提示。
顧客は「値段の話の前に、やる理由が分かった」と頷く。月額35万円×6ヶ月の契約が成立。あなたは気づく。差別化は“言い換え”ではなく“設計”だったと。
まとめ(要点再掲)
- 高単価は“文脈勝負”。まず市場を狭く深く切る。
- 5軸判定(痛み/金額化/決裁/代替/信頼)15点以上が目安。
- B2B×無形は金額化が容易。B2C/物販はTCO・物語・保証で補強。
- WHO→WHAT→HOWの順で組み、商品名は変化そのものにする。
- 証明とリスク逆転で比較軸を価格→確実性へ移す。
今日の一手は、WHO/WHAT/HOWを各1行で書き出すこと。ここからポジショニングは始まる。
売れる高額商品の設計5ステップ(再現テンプレ)
あなたは今、「単価を上げたいのに、説明が長くなるほど相手の目が泳ぐ」――そんな商談帰りの電車でため息をついている。
私は柳井。元スターバックスの現場設計を中小の現場に翻訳してきた立場として、静かにこう伝える。高額化は“言い換え”ではなく“設計と運用”です。 これからの5ステップを型どおり進めれば、誰が・いつまでに・何が・どれだけ変わるかが、短い言葉で伝わるようになる。
途中で私は✅チェックや表を渡す。あなたはそれを“物語の小道具”として、次の商談から即使ってほしい。
① 3C/JTBDで「理想ゴール」を言語化(失敗回避の前後比較)
まずは「理想」を定義する。プロダクトではなく顧客の“仕事(JTBD)”を言葉にする。
3C(Customer/Company/Competitor)×JTBDで、前(Before)→後(After)のギャップを明確に。
ミニワーク(10分)
- Customer:誰のどの“仕事”を助ける?
例)来店型店舗オーナーの「在庫を切らさず、滞留もさせない」 - Company:あなたが得意な変化は?
例)SKU最適化×週次伴走で粗利を最短化 - Competitor:他社が語れない比較軸は?
例)90日で粗利+150万円という期間×金額の明示 - JTBD文:「〇〇が△△したい時、□□で××を実現する」
例)「繁忙期前に在庫精度を上げたい時、90日で在庫回転+1.5を実現」
前後比較テンプレ
- Before:在庫滞留、粗利率27%、毎週棚卸し4h
- After:滞留半減、粗利率33%、棚卸し1.5h
- 差分=価値を時間/金/リスクで数値化し、商品名に埋め込む
例)「90日粗利150プログラム」
✅ 成果文の型(声に出して読める長さ)
「誰が/いつまでに/何が/どれだけ」
例)「来店型オーナーが90日で粗利+150万円」
② コア成果の提供方法を決める(カリキュラム/施策/伴走/Done-for-You)
同じ成果でも、提供形態で原価と満足度が変わる。4択で設計しよう。
形態 | 向くケース | 顧客の作業量 | 価格相性 | スケール性 | コア設計のコツ |
---|---|---|---|---|---|
カリキュラム型(動画/教材) | 再現性高、標準化可 | 高 | 中 | 高 | モジュール化+チェックリスト |
施策実行型(一緒にやる) | 初期推進力が必要 | 中 | 中〜高 | 中 | スプリント設計+週次レビュー |
伴走コーチ型 | 個別化が必要 | 中 | 高 | 中 | KPI・面談台本で不安を削る |
Done-for-You(代行) | 内製困難・早期成果 | 低 | 最高 | 低 | SLA/納期/成果の明文化 |
決め方の順番
- 最速で成果が出る形はどれか
- 顧客のリソース現実に合うか
- スケールと利益が両立するか
✅ 判断チェック
- 成果が30日以内に兆しが出る設計になっているか
- 誰が何を何分でやるかまで分単位で書かれているか
- 代行の場合、SLA(範囲外の線引き)が明記されているか
③ オファー設計(成果保証・締切・限定・特典・支払条件)
高額商品は不安の総量で決まる。だからリスクを価値に変換する。
オファーの5要素
- 成果保証:返金/延長/成功報酬のいずれか
- 締切:募集期間・着手枠の明確化
- 限定:同時稼働数・業種排他
- 特典:実装を加速するテンプレ/診断/初期設定
- 支払条件:分割・初月軽め・成果連動
例:在庫最適化プログラムのオファー
- 成果目標:90日で粗利+150万円(目標値)
- 保証:KPI未達時1ヶ月延長/成功報酬:超過分の10%
- 締切:今月は3社まで(同時稼働キャパ)
- 限定:同一商圏・同業態は1社のみ
- 特典:SKUヒートマップ診断/週次ダッシュボード雛形
- 支払:初月20万円+残り5ヶ月35万円/一括割引3%
✅ “価格の前に”やること
- 価値の合算表を顧客と一緒に作る
- 総コスト(時間/金/リスク)を先に言語化
- そこから保証と条件で等式を提供価値>総コストに反転させる
④ ベネフィット→証拠化(事例/実績/プロセス可視化/社会的証明)
信じる材料が薄いと、どんな言葉も響かない。“言葉→証拠”の順で束にする。
証拠の4点セット
- 事例:Before/Afterの数値+期間+業態
- 実績:累計件数・継続率・平均改善幅
- プロセス可視化:週次フロー図/KPIダッシュボードのスクショ
- 社会的証明:第三者コメント・専門家監修・受賞・監査適合
事例カード(テンプレ)
- 背景:年商8,000万、来店型、在庫滞留課題
- 介入:SKU削減18%/会員化施策/週次伴走
- 結果(90日):粗利+168万円、在庫回転+1.6、棚卸し時間−55%
- 顧客コメント:「価格の話より先に、やる理由が伝わった」
見せ方の順番
- 3枚の事例カード(異なる出発点)
- プロセス図(誰が何をいつ)
- ダッシュボード(KPIの定義と閾値)
- 第三者(外部の証言)
✅ 最低ライン
- 事例は3件×業態違い
- 数値は3指標(粗利/時間/リスク)
- コメントは要約1行で可読性重視
⑤ サポート/コミュニティ/進捗管理(NPS・到達率のKPI設定)
最後は続けられる仕組み。NPSと到達率を運用KPIとして握る。
運用設計(週次ループ)
- 月曜:KPI入力(来店数/転換率/客単価/在庫回転)
- 火曜:担当者レビュー(15分)
- 水曜:ミニ実験(SKU/価格/訴求)
- 金曜:結果共有・次週仮説
- 月末:NPSサーベイ(0〜10)+自由記述3問
到達率KPI(例)
- オンボーディング完了率:初月85%
- 週次入力遵守:90%以上
- 主要施策の完了率:70%/月
- 中間成果の発現率(30日):粗利+30万円以上:60%
- NPS中央値:+40 を目標
コミュニティの役割
- 横の成功事例を交換(同じ失敗を避ける)
- ハンドブック共有(チェックリスト・台本)
- 同業排他を守りつつ、匿名化データで学習する
✅ “今日からできる”運用3点
- NPSを毎月の会議体に組み込む
- ダッシュボードの空欄をゼロに(入力が最優先)
- コミュニティに成功/失敗の両方を投稿する文化を作る
主人公の実践(短編ストーリー)
あなたはテンプレを持って次の商談へ。
まずJTBD文と前後比較カードを1枚だけ見せる。相手の眉間のしわがほどける。次にオファー表で保証と締切を示す。最後に事例カード×3とプロセス図。質問は具体に収束し、月額35万円×6ヶ月の契約にサインが入る。
導入初月、週次ループが回り、30日で粗利+42万円の中間成果。月末NPSは+52。あなたは思う。「値上げではなく、説明可能な設計が高額を成立させたのだ」と。
まとめ(要点再掲)
- ステップ1: 3C×JTBDで理想ゴールを一文化し、前後比較で価値を可視化。
- ステップ2: 成果に最短な提供形態を選び、分単位の運用を書き出す。
- ステップ3: 保証/締切/限定/特典/支払で不安→価値に変換。
- ステップ4: ベネフィットは事例/実績/プロセス/社会的証明で束ねる。
- ステップ5: NPS×到達率で継続運用し、成功事例を再利用する。
✅ 今日の一手
この一文を書いて、壁に貼ってください。
「誰が/いつまでに/何が/どれだけ」――ここから、高額商品の物語は始まります。
価格設計の実務:根拠のある「高額化」方程式
商談の帰り道。あなたは「この価格、説明しきれるだろうか」と胸の奥がざわつく。
そこで私は(柳井)が一枚のメモを差し出す。“価格は気合ではなく、式で決まる。” 今日はあなたの現場に合わせて、根拠のある高額化を一緒に組み上げよう。
目標粗利=(価格−可変費−提供工数コスト)×販売数
まず、粗利から逆算する。ホワイトボードに等式を書く。
目標粗利 =(価格 − 可変費 − 提供工数コスト)× 販売数
- 可変費:決済手数料・ツール利用料・外注費・サンプル・送料など
- 提供工数コスト:社内標準時給 × 提供に必要な時間(1件あたり)
- 販売数:期間内に現実的に供給できる上限(キャパ)
私は続けて、逆算式も書く。
必要価格 = 目標粗利/販売数 + 可変費 + 提供工数コスト
✅ ミニワーク(5分)
- 社内標準時給を決める(例:8,000円/時)
- 1件あたりの提供時間を分解(オンボ・面談・制作・検証)
- 可変費を洗い出す(%と円で二重管理)
- 3ヶ月の販売数上限を決める(カレンダーに落とす)
例:コーチング(想定販売数=20件/四半期)
- 可変費:決済4%(12,000円)+ツール1%(3,000円)=15,000円
- 提供工数:8h × 8,000円 = 64,000円
- 目標粗利:5,000,000円/四半期
→ 必要価格 = 5,000,000/20 + 15,000 + 64,000 = 329,000円
結論: 税抜330,000円を基準に、上位/下位プランを設計する。
注意点
- 固定費(広告・人件費の基本給・家賃)は粗利から賄う。価格には直接入れず、目標粗利側で回収設計。
- “1件あたり工数”は実測で更新。週次で見積と実績の乖離を潰す。
- 販売数の上限は品質基準(NPS)を落とさない範囲で。
価格の決め方:価値基準/参照価格/アンカリング/分割・保証の組合せ
価格は等式で成立させ、心理で腹落ちさせる。私は4枚のカードを渡す。
1)価値基準(Value-Based)
顧客の成果・時間短縮・失敗回避を金額に変換して、“合算価値>総コスト”を示す。
- 成果:粗利+150万円/90日
- 時間短縮:店長工数 月20h削減×時給3,000×3ヶ月=180,000円
- 失敗回避:過剰在庫ロス30万円回避=300,000円
→ 合算価値 ≒ 1,980,000円(例)
2)参照価格(Reference Price)
顧客が既に知っている代替の価格軸を借りる。
- 競合の相場/自社の従来価格/外注TCO(総保有コスト)
- 比較軸を“価格→速度/確実性/保証”に移すのがコツ。
3)アンカリング(Anchoring)
先に高い基準を提示して判断を相対化。
- 三段階設計:
- プレミアム(成果保障+DFY):980,000円
- スタンダード(伴走+一部実装):498,000円
- ベーシック(設計+チェック):330,000円
- デコイ:使わないが比較用の中途半端プランでスタンダードの魅力を強調。
4)分割・保証(Risk Reversal)
総コストのうち“心理的リスク”を逆転させる。
- 分割:初月軽め(例:初月20万円+残5回)
- 保証:30日返金/KPI未達1ヶ月延長/成功報酬(超過分10%)
- 締切・限定:同時稼働3社/同商圏排他で“急ぐ理由”を正当化
✅ 商談台本の型
- 価値の合算を一緒に計算(電卓を共有)
- 参照価格を“速度/確実性/保証”で置換
- 三段階のアンカーを提示 → 分割・保証で背中を押す
- 最後に価格を言う(順番が命)
価格帯別サンプル(5万/30万/100万)と工数見積
ここからは“物語の小道具”。価格・可変費・工数→粗利までを数字で見せる。社内会議にそのまま貼れる表だ。
前提
- 社内標準時給:8,000円/時
- 決済+ツール費:5万・30万は5%、100万は4%
- 目標粗利(例):5,000,000円/四半期
価格帯 | 提供形態(例) | 可変費(%/円) | 提供工数 | 工数コスト | 1件あたり貢献粗利(=価格−可変費−工数) |
---|---|---|---|---|---|
50,000円 | デジタル教材+月1回Q&A | 5%=2,500 | 0.3h | 2,400 | 45,100円 |
300,000円 | 伴走コーチ(全4回+設計書) | 5%=15,000 | 8h | 64,000 | 221,000円 |
1,000,000円 | Done-for-You(在庫/CRM改善一式) | 4%=40,000 | 30h+外注120,000円 | 240,000 | 600,000円 |
粗利目標を達成する販売数の目安
- 50,000円:5,000,000 / 45,100 ≒ 111件(実数)
- 300,000円:5,000,000 / 221,000 ≒ 23件
- 1,000,000円:5,000,000 / 600,000 ≒ 9件
✅ 読み取り方
- 小額×大量はサポート設計(工数0.3h)が生命線。FAQとコミュニティで吸収。
- 中額×中量はオペ台本化で8hを削る。チェックリストとSLAで範囲管理。
- 高額×少量は外注前提。外注費も“可変”として式に含めるのがコツ。
価格の微調整(実務テク)
- 端数ルール:B2Bは0/5/8で切る(330,000/498,000/980,000)。B2Cは心理価格(49,800/298,000)。
- 階段設計:値上げは“価値の増分”とセット。面談回数+1、レポートの頻度+1など、工数の実測値を見ながら半年ごとに調整。
- キャパ連動:稼働率が85%超で3ヶ月連続なら、+10〜15%の改定を検討。
主人公の実践(短編)
あなたは上の表を持って、次の商談に臨む。
価値の合算を顧客と一緒に叩き、三段階のアンカーを提示。
相手は「保証があるなら、スタンダードで」と頷く。330,000円×6ヶ月が決まり、初月は200,000円で着手。
社内に戻り、ダッシュボードに粗利/工数/NPSを記録。翌週、工数実績が7.2hに収まり、見積の妥当性が証明された。あなたは確信する。値付けは説得ではなく、設計だ。
✅ 今日の一手(すぐ使えるシート)
- 必要価格 = 目標粗利/販売数 + 可変費 + 提供工数コスト を、自社の数字で一度だけ計算
- プランを三段で組み、分割+保証を明文化
- 来週から“工数の実測”を取り、30日ごとに式を更新する
大丈夫。数式で語れる価格は、現場でもブレません。あなたの事業でも、行列が“文化”に変わる瞬間を。
提供価値を底上げするレバレッジ設計
商談で価格を伝える直前、あなたは一瞬ためらう。「価値はある。でも伝わり切るだろうか?」
私は柳井。元スターバックスの現場思考でこう提案する。“価値は語るものではなく、設計で増幅するもの”。速度・確実性・安心をレイヤーで積み上げ、提供価値>総コスト(時間/金/リスク)を体感でなく構造で成立させよう。
成果創出を加速するプロダクトレイヤー(教材/伴走/代行/自動化ツール)
まずは成果までの最短距離を、レイヤーで設計する。レイヤーが噛み合うと、同じオペ時間でも成果速度が上がる。以下は“重ねがけ”の設計図。
レイヤー | 役割 | 使いどころ | KPIへの効き方 | 実装のコツ |
---|---|---|---|---|
教材(Playbook/動画) | 手順の標準化 | 全顧客の土台 | 到達率↑/初速↑ | 10分×6本以内、チェックリスト付き |
伴走(週次コーチ) | 迷いの除去 | 個別最適 | 実行率↑/中間成果↑ | 面談台本+前日アンケート |
代行(DFY) | ボトルネックの肩代わり | リソース不足時 | 成果速度↑/品質安定 | SLAと範囲外規定を明文化 |
自動化ツール | 繰り返し作業の短縮 | 継続運用 | 工数↓/ミス率↓ | ダッシュボードで“見える化” |
これを“レバレッジ・ブレンド”として組むのが肝。例を見よう。
仮想事例:来店型店舗の在庫最適化プログラム
- 教材:10分動画×6本「SKU削減の基礎」「週次棚卸しの型」
- 伴走:週1回15分、在庫ヒートマップで意思決定
- 代行:初月のみSKU棚卸しテンプレ化をDFY(3h)
- 自動化:スプレッドシートで在庫回転×粗利の自動集計
結果(90日)
- 在庫回転:+1.5
- 粗利:+168万円
- 棚卸し時間:−55%
同じチームが、教材だけのとき比で成果到達が2.3倍速になった。速度は価値だ。だからレイヤーを惜しまず組み合わせる。
✅ レバレッジ設計チェック
- ✅ 教材は“見る前提”で作らない(チェックリストが主、動画は補助)
- ✅ 伴走は「前日3問アンケート→当日15分台本」で迷いを削る
- ✅ 代行は初速注入に限定、ずっと代行しない(自走化の導線を残す)
- ✅ 自動化はKPIが自動で埋まるところまで作り切る
ミニ計算で腹落ち
- 伴走15分/週×12週=3h
- 初月DFY 3h、教材視聴合計1h、自動化セットアップ1h
→ 顧客側の合計:8h/90日。“8時間で粗利+168万円”は、時給換算21万円/時。これが価値基準の根拠だ。
失敗リスクを下げる仕組み(返金保証/お試し/成果指標の合意)
高額商品は、価値だけでなく不安の総量で判断される。リスクを構造的に反転させよう。
1)返金保証(範囲と条件を“先に”明文化)
- 例:「週次入力90%達成+推奨施策実行70%」を満たして未達の場合、1ヶ月延長 or 部分返金
- ポイント:努力条件(行動KPI)を先に合意。感情ではなくデータで扱う。
2)お試し(縮小スコープで“成功体験”を先出し)
- 例:14日スプリントで「在庫トップ20SKUの最適化」だけ実施。成果の兆し(Leading KPI)をつかませる。
- 価格は本編の10〜20%、同商圏排他はお試しにも適用。
3)成果指標の合意(最初に“物差し”を揃える)
- 成果KPI:粗利増分/在庫回転/LTV
- 行動KPI:週次入力率/施策完了率/面談出席率
- 品質KPI:NPS/クレーム率
- 契約書に「KPI定義+計測方法+閾値」を添付。“何をもって成功か”の誤解を潰す。
仕組みの見える化テンプレ(顧客提示用)
- 成果目標:90日で粗利+150万円/在庫回転+1.5
- 中間目標(30日):粗利+30万円/入力率90%
- リスク逆転:KPI未達時1ヶ月延長+成功報酬(超過分10%)
- お試し:14日スプリント:在庫TOP20最適化(本編の15%)
- 返金条件:行動KPI遵守かつ未達時、着手金50%返金
✅ リスク低減チェック
- ✅ 保証の“条件”を先に置く(努力義務の明確化)
- ✅ お試しは成功体験の“種”だけ提供(スコープは狭く)
- ✅ KPIは3階層(成果/行動/品質)で運用し、毎週可視化
- ✅ 契約書に計測方法(誰が・いつ・どう)を追記
主人公の実践(短編)
あなたは次の商談で、レバレッジ・ブレンドを1枚の図で提示。
教材のチェックリスト→週次伴走→初月のみDFY→自動化ダッシュボード。
さらに14日お試しと返金条件をあらかじめ合意。
商談の空気が変わる。「失敗しても傷つかない設計なら、やる理由が勝ちますね」。
結果、月額35万円×6ヶ月で受注。30日後、粗利+42万円/入力率95%/NPS+48。
あなたは気づく。“価値の底上げ=構造の積層×リスクの反転”だと。
まとめ(要点再掲)
- 価値は構造で増やす。教材・伴走・代行・自動化をレイヤーで重ねる
- 速度は価値。レイヤーの噛み合わせで到達を2倍速に
- 失敗リスクは設計で反転。返金保証・お試し・成果指標の事前合意が効く
- すべてを数値とKPIで運用し、提供価値>総コストを“説明可能”にする
✅ 今日の一手
- ✅ 既存商品のレバレッジ・ブレンドを1枚に描く(教材/伴走/代行/自動化)
- ✅ お試し14日と返金条件を文章化して提案書に添付
- ✅ 成果/行動/品質KPIを契約書の別紙にして、初回面談で合意する
「行列が“文化”に変わる瞬間を、あなたの事業でも。」一緒に積み上げていきましょう。
You have not enough Humanizer words left. Upgrade your Surfer plan.
あなた:
## 販売導線(ファネル)と成約率を高める運用 ### 代表導線:広告→LP→ウェビナー→個別相談→受注 ### 面談スクリプトと反論処理(高額特有の不安の潰し方) ### LP/ウェビナーの必須要素チェックリストとABテスト
ストーリーテリングSEO記事作成(プロマケ) の発言:
- 検索意図(2〜3行)
高額商品の販売導線(ファネル)を設計・運用で強化したい人向け。広告→LP→ウェビナー→個別相談→受注の各ステップで“どこが詰まっているか”を数値と台本で可視化し、成約率を上げる実務(反論処理・必須要素・ABテスト)を知りたいという意図。 - 想定キーワード群(箇条書き)
- 高額商品 ファネル 設計
- ウェビナー 成約率 改善
- 面談スクリプト 反論処理
- LP 必須要素 チェックリスト
- ABテスト 仮説設計 KPI
- 広告 LP 個別相談 受注 導線
- 見出し構成(Markdown形式でH2/H3)
販売導線(ファネル)と成約率を高める運用
代表導線:広告→LP→ウェビナー→個別相談→受注
面談スクリプトと反論処理(高額特有の不安の潰し方)
LP/ウェビナーの必須要素チェックリストとABテスト
- 本文(ストーリー形式+SEO要件遵守)
販売導線(ファネル)と成約率を高める運用
商談帰り、あなたはダッシュボードの数字に目を細める。広告は回っている。LPも作り直した。ウェビナー参加も一定いる。でも、個別相談からの受注が伸びない。
私は柳井。元スターバックスの現場思考でこう伝える。導線は“線”ではなく“管”です。どこかが詰まれば、全体が細くなる。 今日は詰まりを特定し、台本とチェックリストで“通りを良くする”運用に変えましょう。
代表導線:広告→LP→ウェビナー→個別相談→受注
まずは全体のKPIを一枚で。数字は物語の骨格です。
ステップ | 主要KPI | 目安(仮) | 詰まりのサイン | 打ち手の例 |
---|---|---|---|---|
広告→LP | CTR / LP到達率 | CTR 1.5〜3.0% | クリックはあるが離脱高い | クリエイティブの訴求=LP見出しを一致 |
LP→登録 | CVR(登録) | 20〜35% | スクロール浅い | ヒーローで“誰/何/いつ/どれだけ”を即明示 |
登録→ウェビナー参加 | 参加率 | 35〜55% | 直前キャンセル多い | 直前リマインド×3+特典の再提示 |
参加→個別相談申込 | 申込率 | 12〜25% | 反応は良いが行動少ない | CTAを各章末に/「診断」型CTA |
個別相談→受注 | 成約率 | 25〜45% | 価格で沈黙 | 価値合算→条件提示→価格の順番徹底 |
主人公(あなた)の導線で、最大の詰まりはウェビナー後の申込率14%。原因は「欲しいけど不安が残る」状態。ここから台本と証拠の見せ方で詰まりを解消します。
✅ 運用の基本
- ✅ 週次で“1か所だけ”改善(全工程はやらない)
- ✅ Leading KPI(参加率・チャット率)→Lagging KPI(受注)へ連鎖を見る
- ✅ 施策は“誰が/いつ/何を/何分”まで分解してカレンダー化
面談スクリプトと反論処理(高額特有の不安の潰し方)
高額の不安は「失敗したらどうしよう」に尽きます。値段の前に“不安の言語化→合意→反転”が先。
面談スクリプト(15→30→15 分の黄金配分)
- 15分:診断(聞くフェーズ)
- 「今日のゴールは現状→望む状態を数式で揃えることです。よろしいですか?」
- 現状:来店数/転換率/客単価/在庫回転
- 望む状態:誰が/いつまでに/何が/どれだけ
- 差分=価値を金額/時間/リスクで合算(電卓を共有)
- 30分:設計提示(見せるフェーズ)
- プロセス図(週次)→事例カード×3→保証/条件の順
- 「本プログラムは提供価値>総コストを前提に設計しています。」
- 15分:意思決定支援(決めるフェーズ)
- 三段プラン提示(アンカリング)→分割/成功報酬/返金で背中を押す
- 「本日枠:同時稼働3社まで(品質維持のため)」
高額特有の反論処理(テンプレ台本)
- 価格が高い
- 「いま計算した価値の合算は1,980,000円。総コスト(時間・金・リスク)を保証と分割で下回らせる設計です。どのコストが一番の不安ですか?」
- うちに合うか不安
- 「3枚の事例のうち、御社に最も近いのはどれですか。どこが違うかを一緒に埋めて、範囲外はSLAで線引きします。」
- 時間がない
- 「御社側の必要工数は8h/90日。初月は当社がDFYで初速を入れ、自動化ツールで入力を5分化します。」
- 上司決裁が必要
- 「1枚決裁キット(価値合算・KPI・保証)を5分で説明できる体裁でお渡しします。同席の5分面談も可能です。」
- もう少し考えたい
- 「承知です。判断材料が不足か、失敗時の不安のどちらでしょう。14日お試しの縮小スコープか、第三者の導入企業と5分接続のどちらが有益ですか?」
✅ 面談のKPI
- 課題一致率(再定義の同意):90%以上
- 価値合算の実施率:100%(電卓を一緒に叩く)
- “条件→価格”の順守率:100%
- 次アクション合意率(契約/お試し/決裁同席):80%以上
LP/ウェビナーの必須要素チェックリストとABテスト
LPとウェビナーは“面談の前哨戦”。ここで“不安の源”を事前に潰すほど、面談が楽になります。
LP必須要素チェックリスト(上から順に並べる)
- ヒーロー:誰が/いつまでに/何が/どれだけ(変化の一文)
- サブ:“なぜ可能か”の根拠(仕組み・実績・監修)
- 診断CTA:60秒ミニ診断で自分事化 ✅
- 事例:3件×数値(粗利/時間/リスク)をカード化 ✅
- プロセス図:週次の絵で不安を可視化 ✅
- リスク逆転:返金/延長/成功報酬の条件明記 ✅
- よくある質問:価格/時間/適合/決裁に直答 ✅
- フッターCTA:個別相談と14日お試しの二段 ✅
ウェビナー必須要素(45〜60分)
- 5分:オープン(約束と流れ)
- 10分:現状の数式化(参加者が自分で埋めるワーク)
- 10分:失敗原因の型(ありがちな3パターン)
- 15分:設計の全体像(プロセス図)+事例×3
- 10分:オファー(保証/限定/支払)
- 10分:Q&A(反論テンプレで回答)
CTAは章末にも置く(計3回)。
チャット促進:「今どこで詰まっていますか?」→投票→その場で事例を対応付け。
ABテスト設計(LP/ウェビナー共通)
- 1回1要素のみ変更(混ぜない)
- 観測指標と最小サンプルを事前に決める
- 2週間/または各1000セッションで判定
テスト項目 | 仮説 | 変更例 | 評価指標 |
---|---|---|---|
ヒーロー文 | “変化の具体性”でCVR↑ | 「90日で粗利+150万円」→「90日で粗利+150万円・在庫回転+1.5」 | LP登録CVR |
CTA文言 | “診断”が心理ハードル↓ | 「無料相談」→「60秒診断」 | クリック率/登録CVR |
事例並び | 近い業態を先頭で共感↑ | 業態別に順序変更 | スクロール深度/申込率 |
ウェビナー構成 | 先に価値合算で申込↑ | オファー前に電卓ワーク追加 | 個別相談申込率 |
リマインド数 | 直前+開始後で参加↑ | 前日/1時間前/5分前/開始後5分 | 参加率/滞在率 |
✅ 運用ダッシュボード(最低限)
- 広告CTR / LP登録CVR / 参加率 / 申込率 / 成約率
- チャット投稿率(ウェビナー)
- 面談の“価値合算実施率”
- 週次レビューで1か所の仮説→実験→学習を回す
主人公の実践(短編)
あなたはまず、ウェビナーの冒頭に電卓ワークを追加し、LPのCTAを「無料相談」→「60秒診断」へ変更。
結果、LP登録CVRが22%→31%、ウェビナー申込率が14%→21%に。面談では価値合算→条件→価格の順を徹底し、成約率が28%→42%へ。
「やっと“管”が太くなった」。数字が物語に追いついた瞬間です。
まとめ(要点再掲)
- 導線は“管”。詰まりをKPIで特定し、週次で1か所ずつ改善
- 面談は不安の反転装置:診断→設計→意思決定支援の台本で進める
- LP/ウェビナーは前哨戦:必須要素を満たし、1要素ずつABテスト
- 価値合算→条件→価格の順で、提供価値>総コストを“腹落ち”させる
✅ 今日の一手
- ✅ ウェビナー冒頭に価値合算ワーク(5分)を追加
- ✅ LPのCTAを診断型に差し替え、直前リマインド×3を設定
- ✅ 面談ノートに反論テンプレをコピペして、次の3件で必ず使う
「行列が“文化”に変わる瞬間を、あなたの事業でも。」一緒に導線を太くしていきましょう。
オンボーディング〜納品/伴走の設計図
導入初日。あなたは契約書を閉じたあと、「ここから失敗したらどうしよう」と喉が渇く。高額ゆえに一歩目でつまずけば、解約や口コミに直結する。
私は柳井。現場で回る形に翻訳するのが役目です。高額の満足は“結果”だけでなく“進む体験”で決まる。 だからオンボーディング〜伴走は、台本と数式で運びます。あなたの顧客が「任せて良かった」と早期に確信できるよう、初回30日→週次運用→抑止設計の順で描きます。
初回30日設計(キックオフ/小さな確証/成功体験を作る)
最初の30日は“確証作りの演出期間”。スピード感と安心を両立させます。
30日ロードマップ(例:在庫最適化プログラム)
週 | 主要イベント | 顧客の体験 | 生成アウトプット | KPI(30日時点の兆し) |
---|---|---|---|---|
0週 | 契約→ウェルカム | ✅「任せられそう」 | キックオフ日程・チェックリスト | N/A |
1週 | キックオフ(60分) | ✅目的と役割が揃う | 役割表・OKR草案・データ接続 | 週次入力率90% |
2週 | クイックウィン実装 | ✅変化の初速を実感 | SKUヒートマップ・施策ToDo | 粗利+10万円相当の見込み |
3週 | ミニ実験(A/B) | ✅自分事化が進む | 実験設計書・仮説メモ | 施策完了率70% |
4週 | 30日レビュー | ✅前後比較で確証 | Before/After簡易レポ | NPS+30以上 |
キックオフ台本(60分)
- 目的(5分):誰が/いつまでに/何が/どれだけ
- 役割(10分):顧客側2役・当社2役を明文化
- データ接続(15分):ダッシュボードをその場で表示
- OKR草案(15分):O=粗利+150万/KR=回転+1.5、入力90%
- クイックウィン決定(10分):来週までに1成果を約束
小さな確証の作り方
- 視覚:その場で数値が動くダッシュボードを見せる
- 時間:翌週に1成果(例:棚卸し時間−20%)
- 言語:顧客の言葉で“やる理由”一文を書いてもらう
- 契約:返金/延長条件を再読し、失敗しても傷つかない道を確認
✅ 初回30日のチェック
- ✅ 当日中に議事録+次アクション送付
- ✅ 翌営業日にダッシュボードURL共有
- ✅ 週内にクイックウィンの証拠(スクショ/動画)を送る
進捗可視化と行動設計(週次レビュー/OKR/リマインド)
進捗は「感じる」ではなく見えるが正義。週次15分×12本で成果へ寄せます。
週次レビューの型(15分)
- 1)数値3点(来店数/転換率/客単価 or 該当KPI)
- 2)差分の要因(良かった/悪かった1つずつ)
- 3)次週の1実験(誰が・何を・何分で)
記録は同一フォーマットで残し、同じ失敗を2度しない。
OKR運用(90日)
- O(目的):例)粗利+150万円
- KR(成果):在庫回転+1.5/棚卸し時間−50%/入力率90%
- 施策カンバン:Backlog→Doing→Done を週次で移動
- 色分け:成果=緑/行動=青/リスク=赤
リマインド設計
タイミング | 手段 | 内容 | 所要 |
---|---|---|---|
前日 | メール+通知 | 週次入力リンク/当日アジェンダ | 1分 |
当日朝 | チャット | 「本日のKPI入力締切は正午」 | 30秒 |
終了直後 | チャット | 決定事項・次アクション3つ | 2分 |
週末 | メール | 1週間サマリ(グラフ・所感・来週の仮説) | 3分 |
可視化ダッシュボードの最小構成
- KPIカード:今週値・先週比・目標比
- トレンド線:主要KPI3本
- 実験ログ:施策名/担当/結果(+/-/中)
- NPS:月末に自動集計、コメントをカテゴリ分け
✅ 運用KPI(伴走品質)
- 入力遵守率90%以上
- 週次レビュー実施率95%以上
- ミニ実験数:1/週
- NPS中央値:+40以上
解約・クレーム抑止の運用(SLA/連絡ルール/記録テンプレ)
高額で一番怖いのは期待のズレ。先に線を引き、記録で守るのが鉄則です。
SLA(サービス範囲の明文化)
- 含む:データ接続支援/週次レビュー/SKU最適化提案/ダッシュボード提供
- 含まない:在庫実地棚卸しの常時代行/システム開発/広告運用
- 応答SLA:営業日24h以内一次回答、解決は難度に応じ48〜96h
- 品質SLA:ダッシュボード稼働99.5%、レポート納品日毎週金曜17時
連絡ルール(窓口と優先度)
- 通常:チャット(平日9–18時)
- 高優先(シビア):メール件名に【緊急】、1h以内に既読+ETA
- 会議体:週次15分、月次60分レビュー、緊急はオンライン5分で一次対応
- 決裁:スコープ変更は見積書+承認が必要
記録テンプレ(毎回同じ型)
- 件名:[YYYYMMDD] 週次レビュー #5
- KPI:来店/転換/客単価/回転
- 施策結果:A(+), B(-), C(中)
- 決定事項:3点(担当/期限/完了条件)
- リスク・依存:2点(対策/期限)
- 次回まで:ToDo3点(担当/所要分)
- 参考:スクショ2枚/リンク
エスカレーション基準
- KPIが2週連続で閾値未達 → 月次レビュー前倒し
- NPS0〜6の低評価 → 24h以内ヒアリング+対策提示
- コミット未達2回/四半期 → SLA見直しor契約再設計を提案
✅ 抑止のコツ
- ✅ “最初に”SLAを読む会を実施(契約後キックオフ内)
- ✅ 窓口は1本化、誰に言えば良いか迷わせない
- ✅ 記録は同一フォーマット、検索しやすく再利用可能に
- ✅ 未達時の手順(延長/成功報酬/縮小スコープ)を先に用意する
主人公の実践(短編)
あなたは新規顧客のキックオフで、OKRとクイックウィンをその場で決めた。翌週、ダッシュボードの数値が動き、初月で棚卸し時間−41%、NPS+46。
週次は15分で軽やかに流れ、記録テンプレが蓄積。3週目、KPIが一度沈むが、エスカレーション基準に従い即応。月末、粗利+38万円の中間成果とともに、「この調子なら任せられる」という言葉が届く。あなたは確信する。満足は偶然ではなく運用設計の副産物だと。
まとめ(要点再掲)
- 初回30日=確証の演出:キックオフで役割とOKRを固め、翌週にクイックウィン
- 週次15分の型で数値→要因→次アクションを回し、実験1/週を死守
- SLA/連絡/記録を先に整え、期待のズレを制度で潰す
- すべてを同一フォーマットで残し、再現性を高める
✅ 今日の一手
- ✅ 次のキックオフで使うOKRシートと30日ロードマップを1枚にまとめる
- ✅ 週次15分の議事録テンプレを作成し、来週から全案件で統一
- ✅ SLA読み合わせ(10分)をオンボーディングに追加する
「行列が“文化”に変わる瞬間を、あなたの事業でも。」伴走します。
高額商品の類型別テンプレート集
「うちの強みは分かる。でも“形”に落ちない。」あなたは見積書の前で手が止まり、ため息をつく。
私は柳井。現場で回る形に翻訳するのが仕事です。高額は言い回しではなく“設計と雛形”。今日はそのまま使える3類型テンプレを渡します。✅を付けた要素は、面談や提案書にそのままコピペしてOKです。
B2Bコンサル/代行テンプレ(成果指標・成果物・契約期間)
まずは“投資対効果”で語りやすいB2B。成果指標→成果物→契約の順で固めます。
1) サービス概要(雛形)
- タイトル:「90日粗利150プログラム」(例:変化を商品名化)
- 対象:年商〇〇〜〇億/意思決定=経営者 or 部長
- 提供形態:伴走コンサル + 一部DFY(初月のみ)
2) 成果指標(KPI雛形)
- 主要KPI:粗利増分(△△円)/転換率(+◯pt)/LTV(+◯%)
- 行動KPI:週次入力率90%/施策完了率70%/面談出席100%
- 品質KPI:NPS+40以上
3) 成果物(納品物)
- 設計書:現状診断・OKR・週次プロセス図
- ダッシュボード:主要KPI自動集計スプレッドシート
- 週次レポート:15分議事録テンプレ+実験ログ
- 最終レポート:Before/After、再現手順、次期計画
4) 契約期間・料金
- 期間:6ヶ月(更新前提)
- 料金:スタンダード月33万円/プレミアム月49.8万円
- 支払:初月軽め(20万円)+残り分割/一括3%OFF
- 成功報酬:主要KPI超過分の10%(任意)
5) 保証・SLA
- 返金/延長:行動KPI遵守かつ未達→1ヶ月延長
- 応答SLA:平日24h以内一次回答、48–96hで解決目標
- 同商圏排他:同業・同商圏は1社のみ
6) 12週間ロードマップ(要点)
- 週1面談15分/初月DFY(3h)で初速
- 30日レビューで中間成果(例:粗利+30万円・回転+0.5)
- 90日レビューで再設計+次期契約提示
✅ 面談での一言
「価格の前に“価値の合算”を一緒に電卓で叩きましょう。」
教育/コーチングテンプレ(カリキュラム例・宿題・評価軸)
教育は到達の可視化が命。モジュール×宿題×評価軸で“進む感”を演出します。
1) プログラム骨子
- 期間:12週間/全6モジュール(隔週セッション45分)
- 形式:学習動画(10分×6)+ライブ指導+週次課題レビュー
- 目的:「誰が/いつまでに/何が/どれだけ」を達成
2) カリキュラム例(在庫最適化スキル版・転用可)
回 | モジュール | 目的 | 宿題(提出物) | 評価軸 |
---|---|---|---|---|
1 | 目標設計と計測 | KPI定義 | KPI表を自社数値で埋める | 完了/正確性 |
2 | データ整備 | 入力の自動化 | ダッシュボード接続 | 動作/再現性 |
3 | SKU最適化基礎 | 余剰の特定 | ヒートマップ提出 | 論理/根拠 |
4 | 施策設計 | 実験を回す | A/B設計書 | 仮説/検証 |
5 | 会員×LTV | 継続設計 | 会員施策の台本 | 実行性 |
6 | 総括 | 前後比較と言語化 | Before/Afterレポ | 到達/伝達力 |
3) 宿題運用
- 締切:各回翌々営業日17時
- 再提出:1回まで無料、2回目以降は添削チケット(有償)
- 採点:ルーブリック(1–4点)で数値化、到達率○%を毎週可視化
4) 評価・認定
- 合格基準:モジュール提出100%、期末テスト80点以上、NPS+40
- 認定特典:事例掲載/面談優先/料金据置更新
5) 料金・保証
- 料金:12万円×3ヶ月(分割可)
- 保証:14日返金(着手後・初回セッション前まで)
✅ 教室での一言
「宿題は“負担”ではなく“成果の試運転”。短く、でも逃さない。」
物販×体験バンドル(保証/セット/アフターケア)の設計
物販は体験を束ねて比較軸を“価格→安心・速度・物語”へ移します。
1) バンドル設計(雛形)
- コア商品:高単価の主製品(例:高耐久◯◯)
- 体験セット:
- スタート:初期設定/取り付けサポート(オンライン30分) ✅
- 運用:使い方動画(10分×3)+チェックリスト ✅
- 保証:30日満足保証/1年延長保証(登録必須) ✅
- ケア:チャット相談(平日)/年2回点検(オンライン) ✅
- 限定:同梱ツール or 消耗品3ヶ月分
2) 価格階段(アンカー)
- プレミアム:本体+出張設置+延長保証2年+年2回点検(例:198,000円)
- スタンダード:本体+オンライン設置+延長保証1年(148,000円)
- ベーシック:本体のみ+30日満足保証(98,000円)
3) LPの要素(物販版)
- ヒーロー:誰/いつまでに/何が/どれだけ(例:「30日で作業時間−50%」)
- 社会的証明:導入数・レビュー平均・第三者評価
- 体験の流れ:開封→セット→初回効果の見え方(動画/GIF)
- 保証:返金条件・延長保証登録の手順
- CTA:「60秒適合診断」と「そのまま購入」の二段
4) アフターケア運用
- オンボーディングメール:購入直後/到着当日/3日目/7日目
- 30日レビュー:自動アンケート+NPS+写真投稿特典
- 故障/不満:SLA(一次24h内回答・96h内解決目標)
5) 原価と粗利の見積(例)
- 本体原価45,000円/同梱3,000円/延長保証コスト見込み2,000円
- サポート工数0.5h×8,000円=4,000円
- 送料/決済4%
→ スタンダード(148,000円)の1件粗利目安:
148,000 − 5,920(決済) − 45,000 − 3,000 − 2,000 − 4,000 ≒ 88,080円
✅ 店頭/LPでの一言
「高い本体ではなく、“失敗しない体験一式”をお選びください。」
主人公の実践(短編)
あなたは自社に合うテンプレを選び、B2Bの雛形で提案書を作った。面談では価値合算→SLA→三段プランを順番どおりに提示。相手は「条件が先にあるなら、判断しやすい」と頷き、月49.8万円×6ヶ月が成立。
同時に教育テンプレを社内に導入し、宿題の提出率が68%→92%へ。物販バンドルではスタンダード比率が55%→71%に上がり、粗利の波が安定した。
あなたは気づく。高額はセンスではなくテンプレの運用だと。
まとめ(要点再掲)
- B2Bは「成果指標→成果物→契約期間→保証→ロードマップ」を雛形化
- 教育/コーチングは「モジュール×宿題×評価軸」で進む体験を可視化
- 物販×体験バンドルは「保証/セット/アフターケア」で比較軸を移す
- すべてに共通するのは、提供価値>総コストを順序立てて説明すること
✅ 今日の一手
- ✅ 自社向けに1類型だけ選び、ここにある雛形を社名・数値で置換
- ✅ 提案書の先頭を「価値合算→SLA→三段プラン」の順に並べ替える
- ✅ LPや営業資料に“誰/いつ/何/どれだけ”の一文を追加する
「行列が“文化”に変わる瞬間を、あなたの事業でも。」伴走します。
事例スナップ:成功パターンと価格根拠(匿名ケース×3)
あなたは「値付けの説明が弱い」と言われ、資料の前で固まっている。
私は柳井。ここでは“物語の小道具”としての事例カードを3枚だけ渡します。数字・期間・コスト差で価値の合算を一緒に叩けば、高額でも“理由のある価格”に変わる。
Before→Afterで価値差を可視化(数値・期間・コスト差)
ケースA:B2B・来店型小売(伴走+初月DFY)
- 商品:90日粗利150プログラム(月35万円×6ヶ月)
- 期間:90日
- Before:粗利率27%/在庫回転2.1/棚卸し4h/週
- After:粗利率33%/在庫回転3.2/棚卸し1.8h/週
- 価値の合算(概算)
- 粗利増分:+1,680,000円/90日
- 時間短縮:+151,200円(2.2h短縮×12週×時給5,700円想定)
- 失敗回避(過剰在庫ロス):+300,000円
- 合計価値:2,131,200円
- 総コスト
- 料金:2,100,000円(35万円×6ヶ月だが90日分は半分=1,050,000円を比較対象にしてもOK)
- 顧客工数:8h/90日 × 時給5,700円 = 45,600円
- リスク:KPI未達1ヶ月延長で実質低下
- 判定: 提供価値>総コストを満たし、成約率28%→44%へ。
- ✅ 提案時の一言:「8時間で粗利+168万円の設計です。」
ケースB:B2C・語学コーチング(伴走+教材+自動化)
- 商品:90日集中コーチング(月12万円×3ヶ月)
- 期間:90日
- Before:週学習3h/中断率高/CEFR A2
- After:週学習4.5h(無理なく定着)/継続率92%/CEFR B1
- 価値の合算(代理指標)
- 転職年収UP期待:+400,000円/年(保守的に1年分で算入)
- 時間短縮:+54,000円(15分/日短縮×90日×時給2,400円)
- 失敗回避(独学中断コスト):+30,000円
- 合計価値:484,000円
- 総コスト
- 料金:360,000円
- 受講工数:自己学習増分1.5h/週は主目的達成の投資として扱い
- リスク:14日返金+学習未達時の延長2週
- 判定: 価値>コスト。月次紹介率12%→23%、解約率3.8%に低下。
- ✅ 面談の一言:「“中断しない仕組み”への投資です。」
ケースC:物販×体験バンドル(プレミアム設置プラン)
- 商品:本体+出張設置+延長保証2年+年2回点検(198,000円)
- 期間:30日で体験定着
- Before:導入までに迷い多く、初期不良対応が長期化/作業時間1.5h/週
- After:設置当日から稼働/不具合即時切り分け/作業時間0.7h/週
- 価値の合算
- 時間短縮:+86,400円/年(0.8h短縮×52週×時給2,100円)
- 失敗回避:+20,000円(初期不良時の往復送料・再訪問回避)
- 機会獲得(生産量↑仮定):+60,000円/年
- 合計価値:166,400円(年)
- 総コスト
- 料金:198,000円
- 維持費:軽微(消耗品同梱3ヶ月分)
- リスク:30日満足保証+延長保証で低下
- 判定: 1年目単体では拮抗だが、2年TCOで価値>コスト。スタンダード→プレミアムの移行率55%→71%へ。
- ✅ LPの一言:「高い本体ではなく、“失敗しない体験一式”を。」
3ケース共通の“可視化カード”テンプレ
- 背景(誰が)/期間(いつまでに)/成果(何がどれだけ)
- 価値の合算(粗利・時間・失敗回避)
- 総コスト(価格・工数・リスク)
- 結論:提供価値>総コストかを一行で
設計の肝(何を足し/何を捨て/何を証明したか)
足したもの(レバレッジ)
- 教材の最小セット(10分×6):意思決定の迷いを削る
- 週次伴走15分の台本:実行率を上げ、中間成果を早出し
- 初月DFY(AorCで3h):初速を入れて“動いた手応え”を作る
- 自動化ダッシュボード:“今どこにいるか”を常時可視化
- リスク逆転(返金/延長/成功報酬):心理コストを価値へ変換
捨てたもの(摩擦源)
- 長時間面談(60→15分週次へ)
- 網羅教材(視聴負債になる)をチェックリスト主語へ
- 無制限サポート(SLAで範囲化)
- “いつか効く”施策(30日で兆しが出ないものは後回し)
証明したこと(信頼の材料)
- 数値の連鎖:来店→転換→客単価→粗利(A)、学習→継続→到達(B)、設置→稼働→短縮(C)
- 再現手順:週次プロセス図とSOPで“誰が何を何分で”
- 第三者の声:匿名コメント要約+NPSスコア
- 保証条件:努力KPI(入力率・施策率)を前提に、未達なら延長/返金
成功パターンの共通分母(まとめ)
- 商品名=変化の定義にする(例:90日粗利150)
- 価値の合算→条件→価格の順で提示
- 提供価値>総コスト(時間/金/リスク)を電卓で一緒に可視化
- SLA×記録テンプレで期待のズレを無くす
- 30日で小さな確証を作り、90日で物語を完成させる
✅ 今日の一手
- ✅ 自社の直近案件をA/B/Cいずれかの型で事例カード化(1枚1分)
- ✅ 価値の合算表を面談台本に差し込み、価格の前に一緒に計算
- ✅ 提案資料の先頭を「結論:提供価値>総コスト」の一行で始める
あなたの現場でも、“高い”が“合理的”に変わる瞬間は作れます。伴走します。
よくある失敗と対策
商談で勇気を出して価格を上げたのに、相手の表情が曇って沈黙——あなたにも覚えがあるはず。
私は柳井。高額は“度胸”ではなく設計と運用で通します。ここでは、現場でいつも見る二大失敗と、表示・契約まわりの落とし穴を、台本とチェックリストで潰していきます。
「価格だけ上げた」失敗/「提供工数が破綻」失敗の回避
まず、物語の主人公はあなた。値上げ決裁を通し、LPを書き換え、面談に臨む——が、成約率が落ち、導入後は現場が疲弊。典型的な二つの失敗が重なっています。
失敗1:価格だけ上げた(価値の合算が先にない)
症状
- 価格提示が早い。提供価値>総コストの等式が示されない
- 事例が“声”だけで数値・期間・条件がない
- 比較軸が価格のまま(速度・確実性・安心に移っていない)
対策(面談台本の順番を変える)
- 価値の合算を一緒に計算(粗利・時間短縮・失敗回避の合計)
- 条件提示(返金/延長/成功報酬・同商圏排他)
- 価格(三段アンカー+分割)
- 締切と枠(供給キャパの理由を説明)
✅ 一言トリガー:「金額の前に、価値を電卓で一緒に叩かせてください。」
失敗2:提供工数が破綻(受注後に現場が崩れる)
症状
- 個別要望の雪だるま。SLA(範囲)が曖昧
- 週次レビューが1時間化。議事録が野良化
- “神対応”が常態化し、人依存でしか回らない
対策(工数を式と仕組みで守る)
- 標準時給×分単位のWBSを契約前に共有(例:オンボ15分×4、DFY3h、レビュー15分×12)
- SLAを読み合わせ:含む/含まない、優先度、応答SLA、納品SLAをキックオフ内で口頭合意
- 週次15分の型に固定:数値→要因→次アクション3点。同一テンプレ記録
- レバレッジ・ブレンド:教材(チェックリスト主役)+伴走15分+初月DFY限定+自動化
- キャパ連動の価格規則:稼働率85%超×3週で+10〜15%改定を事前ルール化
✅ 監視KPI:オンボ完了率、週次入力率90%、1件あたり提供時間の実測(見積比±10%以内)
現場で使うチェック(印刷推奨)
- ✅ 価値合算表を面談で必ず一緒に計算したか
- ✅ 三段プラン+分割/保証を“条件→価格”の順で提示したか
- ✅ SLA読み合わせをキックオフで実施したか
- ✅ 提供時間の実測を週次で更新し、次の見積に反映したか
物語の転換点は、順番と可視化です。順番を守れば値上げは“説明可能な設計”になります。
ハイプ表現・根拠薄のリスク(表示/契約/返金規約の注意点)
高額になるほど、誇大表現・曖昧な規約・口約束が火種になります。ここからは“揉めない”ための実務。
表示の注意(広告・LP・提案書)
- 必ず数値+期間+条件で表現する
- 悪例:「誰でも最短で結果」
- 改善:「90日で粗利+150万円(週次入力90%・推奨施策実行70%が条件)」
- 比較表記は比較対象・算出方法を明示(例:TCO3年・競合A/Bの平均)
- 体験談は脚色せず、要約+個別結果の相違可能性を明記
- 専門用語は注記で噛み砕く(誤認防止)
契約の注意(SLA・範囲・成功報酬)
- 含む/含まないを箇条書きで並記(例:データ接続支援=含む/広告運用=含まない)
- 応答SLA(一次24h、解決48–96h)と納品SLA(毎週金曜17時)
- 成功報酬は対象KPI・基準値・測定方法・期間を明記(追跡可能なログ必須)
- 同商圏排他などの競合回避条件は地理・業態・期間を具体に
返金・延長規約の注意
- 努力条件(行動KPI)を先に定義
- 例:週次入力率90%/施策完了率70%/面談出席100%
- トリガー:上記遵守かつ目標未達→延長1ヶ月 or 部分返金
- 手続:申請期限・方法・審査期間・返金時の控除項目(決済手数料等)
- お試し:14日スプリントは本編の縮小スコープで、重複提供の条件を明確化
言い回しテンプレ(安全側に寄せる)
- 成果表現:「目標値」「再現手順」「条件」の三点セットで
- 保証表現:「行動KPIを満たした場合は延長/返金」
- 将来見通し:「想定」「試算」「過去実績に基づく推定」の語を添える
記録とエスカレーション
- ✅ すべての合意は同一テンプレ議事録で記録(担当/期限/完了条件)
- ✅ NPS低評価(0〜6)は24h以内フォロー、KPI未達2週連続で月次レビュー前倒し
- ✅ クレームは窓口一本化、感情ではなくデータで解消
最後に(伴走者のひと言)
- 高額化のリスクは“言葉の先走り”と“範囲のあいまいさ”から生まれます。
- 順番(価値→条件→価格)と仕組み(SLA・議事録・返金条件)で、失敗の芽は最初に摘めます。
- 法的な最終判断が必要な場合は、専門家に確認してください。私の役割は、現場で揉めない運用に翻訳することです。
✅ 今日の一手
- ✅ 面談台本の冒頭に「価値合算ワーク」5分を追加
- ✅ キックオフでSLA読み合わせ10分を必ず実施
- ✅ LPの成果表現を数値+期間+条件の三点セットに書き換える
「行列が“文化”に変わる瞬間を、あなたの事業でも。」一緒に安全に、そして強く高額化していきましょう。
作成に使えるワークシート&チェックリスト
あなたは今、提案書の白紙ページを前にペンが止まっている。
私は柳井。元スターバックスの現場思考で、“書けば動く”だけを残したワークを渡します。迷いは紙で潰す。今日ここで埋めたら、そのまま明日の商談とLPに持ち込めます。
市場選定・価値提案キャンバス
まずは誰に・何を・どう変えるかの地図。10分で骨格を描きます。
キャンバス(コピーして記入)
- ターゲット(WHO)
1)業態・年商・決裁者:________
2)緊急課題(痛み):「今いちばん困っていること」________
3)予算帯/意思決定スピード:________ - 仕事(JTBD)
「〇〇が△△したい時、□□で××を実現する」→ ________ - 理想ゴール(成果の一文)
「誰が/いつまでに/何が/どれだけ」 → ________ - 価値の合算(¥換算)
成果増分:__円/時間短縮:__円/失敗回避:__円 → 合計:__円 - 競合・代替(参照価格/TCO)
A:__円/B:__円/自社従来:__円 - 差別化ドライバー(HOW)
独自プロセス:__/ツール:__/伴走:__ - 証明力(PROOF)
事例3枚(数値・期間・条件):__/第三者:__/保証:__ - メッセージ(商品名=変化)
例)「90日粗利150プログラム」 → あなたの名:____
✅ 判定(各0〜5点で自己採点)
- 痛みの深さ:_/金額化容易性:_/決裁の近さ:_/代替の乏しさ:_/証明力:_
合計15点以上なら高単価の通り道。足りない軸が今日の改善テーマ。
価格設定シート(コスト/価値/競合/支払条件)
値付けは式で決め、心理で腹落ちさせる。この1枚で根拠を作る。
A. 粗利から逆算(数式ブロック)
- 目標粗利(期間):__円(__ヶ月)
- 販売数(供給上限):__件
- 可変費(%/円):__% / __円
- 提供工数(h/件)×標準時給:__h × __円 = __円
- 必要価格=目標粗利/販売数 + 可変費 + 提供工数コスト = __円
B. 価値基準の可視化(電卓ワーク)
- 成果増分:__円/時間短縮:__円/失敗回避:__円 → 合算:__円
- 総コスト=価格(__円)+顧客工数(__円)+心理リスク(保証で低減)
- ✅ 提供価値 > 総コスト を満たすか?(はい/いいえ)
C. アンカー&プラン設計(三段+デコイ)
- プレミアム(DFY+保証最大):__円
- スタンダード(伴走+一部DFY):__円
- ベーシック(設計+レビュー):__円
- デコイ(選ばせる誘導用):__円(提示のみ)
D. 支払条件・保証・締切
- 分割:初月__円+__回__円/一括__%OFF
- 保証:返金__日/未達延長__ヶ月/成功報酬__%
- 締切・枠:今月__社/同商圏排他:対象__
E. 価格ルール(運用)
- 稼働率85%超が3週連続→+10〜15%改定
- 見積と実測工数の乖離±10%以内でない場合は次期見直し
✅ 最終チェック
- ✅ 参照価格(競合/TCO/自社過去)を書いた
- ✅ 価値合算を面談で一緒に叩く前提に整えた
- ✅ 返金/延長の条件文が明文化されている
LP/ウェビナー/面談チェックリスト(コピー付き)
LP・ウェビナー・面談は同じ物語の三部作。要素とコピーを合わせます。
1) LPチェックリスト(上から順)
- ヒーローで誰/いつ/何/どれだけが一行で分かる ✅
- サブでなぜ可能か(仕組み・実績)を一文で ✅
- 60秒診断CTA(自己関与を作る) ✅
- 事例3枚(数値・期間・条件をカード化) ✅
- プロセス図(週次フローの絵) ✅
- リスク逆転(返金/延長/成功報酬の条件文) ✅
- FAQは価格/時間/適合/決裁に直答 ✅
- 二段CTA(個別相談/14日お試し) ✅
LPヒーロー文テンプレ(置換用)
【90日で粗利+150万円・在庫回転+1.5】
年商__〜__の来店型オーナーへ。週次15分×12回、初月DFY3hで、提供価値>総コストを設計します。
2) ウェビナースクリプト(45〜60分)
- 5分:オープン(到達ゴールと進行)
- 10分:電卓ワーク(参加者が自社の価値合算を埋める)
- 10分:失敗パターン3つ(価格だけ上げた/工数破綻/証拠不足)
- 15分:設計図(プロセス図+事例3枚)
- 10分:オファー(保証・枠・支払条件)
- 10分:Q&A(反論テンプレで回答)
ウェビナー用コピーテンプレ
「この60分で、価格の前に価値を可視化します。電卓をご用意ください。最後に14日お試しと返金条件もお渡しします。」
3) 面談チェックリスト(15→30→15分)
- 〔診断15分〕現状→望む状態を数式で揃えた ✅
- 価値合算を一緒に電卓で叩いた ✅
- 〔提示30分〕事例→プロセス→保証の順で見せた ✅
- 〔決定15分〕三段プラン→分割/成功報酬→締切/枠の順で提示 ✅
- 議事録テンプレに担当/期限/完了条件を記録 ✅
面談・反論処理の定型コピー
- 価格が高い: 「先ほど合算した価値は__円でした。総コストは__円。どのコストが最も不安でしょう?条件でそこを下げます。」
- 合うか不安: 「3事例のうち一番近いものはどれですか。違う点にSLAを当てて線引きします。」
- 時間がない: 「御社側の必要工数は__h/90日。初月はDFY__hで初速を入れます。」
- 決裁が必要: 「1枚決裁キット(価値合算・KPI・保証)をお渡しします。5分同席も可能です。」
ABテスト最小設計(LP/ウェビナー)
- 変更は1要素のみ/最小サンプル各1000PV or 2週間
- テスト候補:ヒーロー文(変化の具体性)、CTA文言(診断化)、事例順(近い業態を先頭)、リマインド数(前日・1h前・5分前・開始後5分)
✅ 運用ダッシュボード(最低項目)
- 広告CTR/LP登録CVR/ウェビナー参加率/個別相談申込率/成約率
- チャット投稿率(ウェビナー)/価値合算実施率(面談)/NPS
主人公の一歩(短編)
あなたはキャンバスにWHO/理想ゴールを書き、価格シートで必要価格を算出。LPのヒーローを差し替え、ウェビナーに電卓ワークを追加。面談では価値→条件→価格の順で提示した。結果、LP登録CVR+7pt/面談成約率+12pt。
「白紙の不安」が、「書いたから動ける」に変わった瞬間です。
まとめ(要点再掲)
- キャンバスで市場と価値を10分で言語化
- 価格シートで必要価格と価値合算を同時に作る
- LP/ウェビナー/面談は同一物語で揃え、価値→条件→価格の順序を死守
- すべてをチェックリスト化し、週次で1か所だけABテスト
✅ 今日の一手
- ✅ このページを開いたまま、WHO/理想ゴールと必要価格だけ今すぐ埋める
- ✅ LPのヒーローに「誰/いつ/何/どれだけ」の一文を追加
- ✅ 次の面談で電卓ワーク5分を必ず挟む
「行列が“文化”に変わる瞬間を、あなたの事業でも。」伴走します。
FAQ:分割・返金は?B2Bは稟議が…など実務の疑問に回答
「価値は伝わった。でも支払条件と社内決裁で止まりそう…。」面談の帰り道、あなたはため息をつく。
私は柳井。ここは営業の“最後の数メートル”を仕組みで押し切るゾーン。分割・返金・与信・稟議を“物語の小道具”で整え、提供価値>総コスト(時間/金/リスク)を決裁者にも腹落ちさせます。
分割・与信・与信落ち時の代替案
まずは最も多い3つの質問に、そのまま使える台本+選択肢で答えます。
Q1. 分割はできますか?総額が高くて不安です。
A. できます。目的は継続ではなく成功確率の最大化です。支払はキャッシュフローに追随させましょう。
- 標準:初月20万円+残り5回(例:合計195万円)
- 一括:3%OFF
- 期日:毎月末締め翌月末払いまで可(B2B)
- ✅ 面談コピー 「金額の前に価値を電卓で合算しました。支払いは成功確率が上がる形に合わせます。初月を軽くし、翌月以降に分散しましょう。」
Q2. 返金や未達時の延長はありますか?
A. あります。ただし努力条件(行動KPI)とセットで透明に。
- 返金:14日以内(初回セッション前まで)
- 延長:行動KPI遵守かつ未達で1ヶ月延長
- 成功報酬:目標超過分の10%
- 行動KPI例:週次入力90%/施策完了70%/面談出席100%
- ✅ 面談コピー 「“やるべきことをやった上で未達なら延長”が原則です。感情ではなくデータで扱います。」
Q3. 与信が厳しく、社内ルールで前払いやカードが使えません。
A. 代替案を選択式で用意し、与信リスク=心理コストを下げます。
- 代替1:月次請求+検収(納品レポート承認後に支払い)
- 代替2:縮小スコープお試し(14日・本編の15%) → 検証後に本契約
- 代替3:分割+留保条項(KPI未達時に最終支払一部留保)
- 代替4:供給側リスクヘッジ(同商圏排他/合意SLAで範囲固定)
- ✅ 面談コピー 「検収制に合わせ、14日スプリントで先に兆しを作ります。稟議は小さく始めて大きく伸ばす構成にしましょう。」
与信落ち時の“プランB”早見表
状況 | 提案 | 目的 | 契約文言の要点 |
---|---|---|---|
カード不可 | 請求書払い(月末締め翌月末) | 会計ルール順守 | 支払期日・遅延利息・検収定義 |
前払い不可 | お試し14日→本契約 | 小さくテスト | 本編への移行条件を数値で |
支払上限あり | スコープ分割(四半期×更新) | 稟議通過率↑ | 範囲・成果・更新条件 |
リスク懸念 | KPI未達時の延長/成功報酬 | 心理コスト↓ | KPI定義・測定方法 |
✅ 交渉のKPI
- 支払条件合意率80%以上
- お試し→本契約移行率60%以上
- 検収承認リードタイム7営業日以内
稟議突破の資料パッケージ例(B2B)
稟議は“誰が5分で説明できるか”の勝負。1枚決裁キット+補足資料で、関係者の疑問を先回りします。
1枚決裁キット(A4・そのまま流用可)
- タイトル:「90日で粗利+150万円・在庫回転+1.5」
- 目的(1文):提供価値>総コストをKPI合意+SLA+保証で担保
- 期待効果:粗利+__円/時間短縮+__h/失敗回避+__円(合算__円)
- 投資額:月__円×_ヶ月=__円(分割案/検収案あり)
- リスク対策:返金/延長条件・同商圏排他・成功報酬
- 証拠:事例3枚(数値・期間・条件)/プロセス図(週次)
- 期限:今月残枠_社(品質維持のため)
- 連絡:窓口・担当・SLA(応答24h/解決48–96h)
✅ 添える一言
「数字は御社データで再計算済み。決裁者の方は5分で要点把握できます。」
補足パッケージ(PDF 10〜15枚)
- 現状→望む状態の数式(来店×転換×客単価=売上/粗利の分解)
- 価値合算シート(粗利・時間・失敗回避の根拠)
- 比較表(TCO 3年):自社導入 vs 競合 vs 現状維持
- プロセス図(週次15分×12回/初月DFY3h/ダッシュボード)
- SLA抜粋(含む/含まない・応答/納品SLA)
- セキュリティ・コンプラ回答(データ取扱い・権限・ログ)
- 契約条件(支払・検収・成功報酬・同商圏排他)
- 保証・返金の条件文(行動KPI・手続)
- 事例カード×3(業態別・Before/After)
- FAQ(社内向け):よくある反論への短答
稟議プレゼンの台本(10分)
- 1分:目的とゴール(5秒で言える変化)
- 2分:価値合算(御社データで再計算)
- 2分:プロセス図+SLA(運用の軽さと範囲の線引き)
- 2分:事例×3(近い業態→条件の違いを明示)
- 2分:支払条件・代替案(検収・分割・成功報酬)
- 1分:リスクと保証(返金/延長・同商圏排他)
✅ キラーフレーズ
「価格の話ではなく“失敗確率の管理”の話です。 失敗しても傷つかない設計が、ここにあります。」
社内承認フローを滑らせる“添付3点セット”
- ✅ 1枚決裁キット(A4)
- ✅ 価値合算シート(Excel)(係数を編集可)
- ✅ SLA抜粋+返金条件(PDF1枚)
稟議で止まりやすい論点と返し方
- 「前例がない」 「14日スプリントで前例を作ります。検収後に本編へ。」
- 「他社比較は?」 「TCO 3年の表をご覧ください。速度・確実性・保証での比較に置換します。」
- 「現場の負担は?」 「御社側8h/90日。初月DFY3hと自動化で入力5分化します。」
- 「失敗したら?」 「行動KPI遵守かつ未達なら延長。成功報酬で上振れはシェアします。」
稟議通過のKPI
- 一次決裁までの往復回数 ≤ 2
- 決裁リードタイム ≤ 14営業日
- お試し→本契約 移行率 ≥ 60%
主人公の実践(短編)
あなたは次の商談で、分割案+検収案+14日お試しの三点を“最初から”提示。並行して1枚決裁キットと価値合算シートを送り、5分オンライン同席で決裁者の疑問を潰す。
結果、与信審査の待ち時間を短縮し、稟議は10営業日で通過。初月は軽い支払で着手し、30日後のレビューで粗利+42万円、入力率95%、NPS+48。あなたは思う。「最後の数メートルも設計で勝てる」と。
まとめ(要点再掲)
- 分割・返金・与信は、努力条件と検収で“リスクを価値へ”転換
- 与信落ちは、お試し縮小スコープ/分割+留保/稼働に応じた請求で救済
- 稟議突破は、1枚決裁キット+価値合算+SLA/保証の三点で5分説明可能に
- すべてを数式と台本で運用し、提供価値>総コストを“誰が読んでも”成立させる
✅ 今日の一手
- ✅ 自社数値で1枚決裁キットを作り、次の面談資料の先頭に差し込む
- ✅ 返金・延長の条件文を1文で書き直し、契約書別紙に追記
- ✅ お試し14日の縮小スコープと検収方法を、提案書に固定パーツ化する
「行列が“文化”に変わる瞬間を、あなたの事業でも。」一緒に、最後の一押しまで設計していきましょう。