単価は上げたい、でも値上げは怖い——そんなあなたへ。数式とテンプレで「提供価値>総コスト」を設計する実務書です。目次を見て必要なところから読んでみてください。

目次
  1. 【結論】高額商品の作り方:誰に・何を・どう変えるかを数式で設計する
    1. まず押さえる定義(高額=高価値×適正市場×証明力)
      1. 仮想事例:店舗コンサルの再設計
    2. 価格は「提供価値>総コスト(時間/金/リスク)」で決まる
      1. 価値とコストの見える化(商談で使えるテーブル)
      2. 主人公が実践し、成果を得るシーン(仮想)
      3. ノウハウの中核(中盤までに明確化)
    3. まとめ(要点の再掲)
  2. 高額商品が成立する市場と顧客を決める(ポジショニング)
    1. 高単価が通る市場の見極め基準(価格が主要決定要因でない領域)
    2. B2B/B2C/物販/無形サービスの比較チャート
      1. ミニ事例(仮想)
    3. 競合と差別化:バリュープロポジションの作り方
      1. 主人公の実践(仮想)
  3. 売れる高額商品の設計5ステップ(再現テンプレ)
    1. ① 3C/JTBDで「理想ゴール」を言語化(失敗回避の前後比較)
    2. ② コア成果の提供方法を決める(カリキュラム/施策/伴走/Done-for-You)
    3. ③ オファー設計(成果保証・締切・限定・特典・支払条件)
    4. ④ ベネフィット→証拠化(事例/実績/プロセス可視化/社会的証明)
    5. ⑤ サポート/コミュニティ/進捗管理(NPS・到達率のKPI設定)
  4. 価格設計の実務:根拠のある「高額化」方程式
    1. 目標粗利=(価格−可変費−提供工数コスト)×販売数
    2. 価格の決め方:価値基準/参照価格/アンカリング/分割・保証の組合せ
    3. 価格帯別サンプル(5万/30万/100万)と工数見積
  5. 提供価値を底上げするレバレッジ設計
    1. 成果創出を加速するプロダクトレイヤー(教材/伴走/代行/自動化ツール)
    2. 失敗リスクを下げる仕組み(返金保証/お試し/成果指標の合意)
  6. 販売導線(ファネル)と成約率を高める運用
    1. 代表導線:広告→LP→ウェビナー→個別相談→受注
    2. 面談スクリプトと反論処理(高額特有の不安の潰し方)
    3. LP/ウェビナーの必須要素チェックリストとABテスト
  7. 販売導線(ファネル)と成約率を高める運用
    1. 代表導線:広告→LP→ウェビナー→個別相談→受注
    2. 面談スクリプトと反論処理(高額特有の不安の潰し方)
    3. LP/ウェビナーの必須要素チェックリストとABテスト
  8. オンボーディング〜納品/伴走の設計図
    1. 初回30日設計(キックオフ/小さな確証/成功体験を作る)
    2. 進捗可視化と行動設計(週次レビュー/OKR/リマインド)
    3. 解約・クレーム抑止の運用(SLA/連絡ルール/記録テンプレ)
  9. 高額商品の類型別テンプレート集
    1. B2Bコンサル/代行テンプレ(成果指標・成果物・契約期間)
    2. 教育/コーチングテンプレ(カリキュラム例・宿題・評価軸)
    3. 物販×体験バンドル(保証/セット/アフターケア)の設計
    4. Before→Afterで価値差を可視化(数値・期間・コスト差)
    5. 設計の肝(何を足し/何を捨て/何を証明したか)
    6. 「価格だけ上げた」失敗/「提供工数が破綻」失敗の回避
    7. ハイプ表現・根拠薄のリスク(表示/契約/返金規約の注意点)
  10. 作成に使えるワークシート&チェックリスト
    1. 市場選定・価値提案キャンバス
    2. 価格設定シート(コスト/価値/競合/支払条件)
    3. LP/ウェビナー/面談チェックリスト(コピー付き)
  11. FAQ:分割・返金は?B2Bは稟議が…など実務の疑問に回答
    1. 分割・与信・与信落ち時の代替案
    2. 稟議突破の資料パッケージ例(B2B)

【結論】高額商品の作り方:誰に・何を・どう変えるかを数式で設計する

あなたは今、10万円の商品を30万円に引き上げたい。けれど頭の片隅で、「上げた瞬間に売れなくなるのでは?」という不安がよぎる。既存顧客の反発、口コミの失速、クレームの増加——想像するだけで胃が重いはずです。

そんなあなたに、私は助言者としてこう伝えます。高額化は“値上げ”ではなく“設計”です。
結論はシンプル。「誰に・何を・どう変えるか」を数式で設計し、検証し、証明する。 これで価格は“理由のある数字”になります。ここから先は、あなたの現場で回る形に翻訳していきます。

まず押さえる定義(高額=高価値×適正市場×証明力)

最初のカウンターで私はホワイトボードにこう書きます。

高額 = 高価値 × 適正市場 × 証明力

  • 高価値:お客さまが実感する「変化量」。現状→望む状態の距離をどれだけ縮めるか。
  • 適正市場:その変化に高い対価を支払う動機を持つ層に的確に絞れているか。
  • 証明力:ビフォーアフター・実績・返金保証・第三者評価など、“信じて進める材料”の強度。

この3つは掛け算。どれかが0に近いと総合値は一気に下がる。 だから、やることは“足し算で盛る”ではなく、ボトルネックを特定してテコ入れすること。

✅ 小道具(ミニ診断・5分)
次の3項目に0〜5点で自己採点してみてください。

  • 高価値(変化量の明確さ・速度・再現性):
  • 適正市場(解像度・予算規模・意思決定スピード):
  • 証明力(事例・数値・第三者・保証):
    合計10点未満なら高額化は危険水域。最優先ボトルネックから改善。

仮想事例:店舗コンサルの再設計

ある「店舗改善コンサル」は月額15万円で伸び悩んでいました。
初回ヒアリングでわかったのは——

  • 高価値:施策は的確だが“来店数→売上→利益”の数値のつながりが曖昧(3/5)。
  • 適正市場:対象が「小売全般」で広すぎ、予算と意思決定者が不明確(2/5)。
  • 証明力:口コミはあるが数値事例・再現手順が弱い(2/5)。
    合計7/15。これでは高額化できません。

介入:

  • 高価値を「粗利増加=(来店数×転換率×客単価)−原価・販促費」に分解し、90日で粗利+150万円の設計テンプレを作成。
  • 適正市場を「年商7,000万〜3億、来店型店舗、意思決定者=オーナー」に絞る。
  • 証明力を「3件の90日レポート(キャンペーン/在庫/会員化)」「KPIダッシュボードのスクショ」「30日間返金保証」で増幅。

結果: プログラム名を「90日粗利150プログラム」に変更し、月額35万円×6ヶ月で受注。商談成約率は18%→41%に。

✅ 要点

  • 商品名は“変化の定義”にする。
  • 市場は“払う理由が強い層”に狭める。
  • 証明力は“数値・プロセス・第三者”の三点セット。

価格は「提供価値>総コスト(時間/金/リスク)」で決まる

商談の場面。あなたは相手の表情を見ながら、価格提示の前に等式を揃える必要があります。

提供価値 > 総コスト(時間 + 金 + リスク)

提供価値は「成果の金額換算」「失敗回避の損失回避額」「時間短縮の時給換算」の合算で示す。
総コストは「支払い金額」だけでなく、「学習・実装の時間」「失敗リスク」「心理的不安」まで含む。
ここを見える化できた時、価格は“高い”から“合理的”に変わる。

価値とコストの見える化(商談で使えるテーブル)

項目具体例金額換算の目安
成果の増分粗利+150万円/90日+1,500,000円
時間短縮店長の分析時間 月20h削減×時給3,000円×3ヶ月+180,000円
失敗回避過剰在庫ロス30万円回避+300,000円
不安低減30日返金保証、週次伴走成約率↑の非金銭価値(口頭で補足)
支払い金額35万円×6ヶ月−2,100,000円
実装時間週3h×12週×時給3,000円−108,000円
リスクKPI未達時の追加支援を契約書で明文化リスク実質低下

合計価値 ≒ 1,980,000円(保証・不安低減を除く)
総コスト ≒ 2,208,000円
このままでは等式が崩れる。だから私はここで成果連動ボーナス初月割引を組み合わせ、

  • 初月20万円、その後35万円×5ヶ月=1,95,0,000円
  • 粗利増分が150万円を超えた分の10%を成功報酬
  • KPI未達時は1ヶ月無償延長
    リスクを価値に変換する。結果、提供価値 > 総コストが成立し、顧客は腹落ちする。

✅ 商談台本の肝

  • 金額の前に“価値の合算”を一緒に計算する。
  • コストの中に“心理的不安”を必ず入れる。
  • リスク逆転(保証・成功報酬)で等式を締める。

主人公が実践し、成果を得るシーン(仮想)

あなたはこの設計を持ち帰り、次の商談で実行する。

  • オープニング5分で現状→望む状態を数式化。
  • ダッシュボードのスクショと類似店の90日レポートを提示。
  • 価格は後出し。まず価値の合算を顧客と一緒に電卓で叩く。
    顧客は腕を組み、ふっと表情が緩む。「ここまで言語化されたら、やる理由が見えますね。」
    その日、あなたは初の月額35万円×6ヶ月を受注。翌週には2件目の面談依頼が入る。

✅ すぐ使えるワーク(1記事1アクション)

  1. 変化の定義を一文で:「誰が、いつまでに、何が、どれだけ」
  2. 市場を一行で:「年商/業態/意思決定者/緊急度/予算」
  3. 証明素材を3点:「数値事例・プロセス図・第三者評価」
  4. 価値の合算シートを作る:「成果増分+時間短縮+失敗回避」
  5. リスク逆転を1つ入れる:「返金保証/成功報酬/無償延長」

ノウハウの中核(中盤までに明確化)

  • 数式1: 高額 = 高価値 × 適正市場 × 証明力
  • 数式2: 価格成立条件 = 提供価値 > 総コスト(時間+金+リスク)
  • 実務手順: 変化の定義 → 市場の絞り込み → 証明素材の制作 → 価値とコストの見える化 → リスク逆転 → ネーミングで変化を明文化

まとめ(要点の再掲)

  • 高額化は値上げではなく“設計”。掛け算のボトルネックを特定して強化する。
  • 誰に・何を・どう変えるかを数式で言語化し、価値の合算を先に提示する。
  • 適正市場に狭く深く。支払う理由が強い層へ。
  • 証明力を数値・プロセス・第三者で固める。
  • 提供価値 > 総コスト保証・成功報酬で成立させる。
  • ネーミングは変化そのものにする。

最後に。あなたの現場で、今日できる一手は“変化の定義を一文で書く”こと。ここから全てが始まります。
「行列が“文化”に変わる瞬間を、あなたの事業でも。」一緒に進めましょう。

高額商品が成立する市場と顧客を決める(ポジショニング)

あなたは今、価格表を前に手が止まっている。
「高くしても買ってもらえる“場所”はどこだろう?」——頭では分かっていても、現場では見極めが難しい。私(柳井)は静かに言う。高額商品は“良さ”でなく“文脈”で売れる。 だから先に“どこで・誰に・何を”の順に決める。今日はその地図を一緒に描こう。

高単価が通る市場の見極め基準(価格が主要決定要因でない領域)

私はホワイトボードに5つの判定軸を書き出す。合計15点以上なら高単価が通る確度が高い。

  1. 痛みの深さ(解決の緊急度):今すぐ直したい問題か(0〜5)
  2. 成果の金額化容易性:効果を数字で語れるか(0〜5)
  3. 意思決定の近さ:決裁者に直接届くか(0〜5)
  4. 代替の乏しさ:同質競合が少ないか(0〜5)
  5. 信頼取得コストの低さ:専門性の証明がしやすいか(0〜5)

✅ 3分チェック(あなたの事業で採点)

  • 痛みの深さ:
  • 金額化容易性:
  • 意思決定の近さ:
  • 代替の乏しさ:
  • 信頼取得コスト:
    合計が15点未満なら、まず“市場の切り直し”を検討。

さらに、価格が主要決定要因になりにくい“文脈”は次の通り。

  • 時間短縮系:納期短縮・自動化・学習曲線の圧縮(例:導入30日で現場運用まで伴走)
  • リスク低減系:失敗回避・法令対応・在庫リスク削減(例:返品率を2%以内に統制)
  • 機会獲得系:売上獲得・成約率向上・LTV伸長(例:月間成約率+10pt)
  • 象徴価値系:ブランド資産・信頼・採用力(例:採用応募質の向上)

ポイントは“最初から広い市場を狙わない”こと。 狭く深く、払う理由が強い層だけに絞ると、高単価は通りやすい。

B2B/B2C/物販/無形サービスの比較チャート

「うちのモデルで高額化は現実的?」——そんな問いに答えるため、私はシンプルな表を渡す。

区分高額化の相性価格の決まり方成果の金額化主な決裁者高額化のコツ
B2B 無形サービス(コンサル/運用)非常に高い投資対効果・リスク低減容易(粗利/コスト)経営者/部長成果指標の事前合意+成功報酬
B2B 物販(設備/ツール)高いTCO/耐用年数/保守容易購買/技術部門ライフサイクル費の可視化
B2C 無形サービス(教育/美容/医療)中〜高体験価値・変化の速度中(代理指標が必要)本人/家族ビフォーアフターと安心設計
B2C 物販(高級消費財)ブランド/希少性/所有欲低〜中本人物語・限定性・保証で不安を反転

✅ 目安

  • 最短で高額化を狙うなら「B2B×無形」が鉄板。
  • B2Cは“金額化しにくさ”を物語と証明で補う。
  • 物販はTCO(総保有コスト)で比較軸を塗り替える。

ミニ事例(仮想)

  • B2B無形:採用支援プログラム。内定承諾数+5名/四半期をKPIに、1名あたり獲得コスト-20%を契約に明記。月80万円×6ヶ月で受注。
  • B2C無形:語学コーチング。週5分の添削/日報90日でCEFR1段階UPを保証外目標に。月12万円×3ヶ月が成約ラインに。
  • B2B物販:省エネ機器。3年TCO-25%とCO2排出-18%の試算で導入費280万円を正当化。

競合と差別化:バリュープロポジションの作り方

私はあなたのノートに、差別化の三層レイヤーを描く。順番が命だ。

  1. 誰に(WHO):年商/業態/決裁者/緊急課題/予算帯
  2. 何を(WHAT):変化の定義(誰が・いつまでに・何が・どれだけ)
  3. どうやって(HOW):独自プロセス・ツール・体験設計

式: バリュープロポジション = 痛み×緊急度×金額化容易性 を満たすWHOに、再現性あるWHATを、短時間で不安少なく達成するHOWで届けること。

✅ フレーム(埋めて使う)

  • WHO:例)年商7千万〜3億の来店型店舗、決裁=オーナー、在庫滞留が慢性
  • WHAT:例)90日で粗利+150万円、在庫回転+1.5
  • HOW:例)週次ダッシュボード+SKU削減スプリント+会員LTV設計
  • 証明:3事例×数値・プロセス・第三者コメント
  • リスク逆転:30日返金・KPI未達時1ヶ月延長

メッセージ化のコツ

  • 商品名に“変化”を入れる。(例:「90日粗利150プログラム」
  • 一言で“違い”が伝わる道具を作る。(例:在庫ヒートマップ診断は5分でボトルネックを可視化)
  • 比較軸の移動:価格ではなく速度・確実性・安心で比較させる。

主人公の実践(仮想)

あなたは上のフレームで書き出した。

  • WHOを「決裁が早いオーナー店舗」に絞り、
  • WHATを「90日で粗利+150万円」に定義。
  • HOWは「週次伴走×SKU最適化×会員設計」。
    商談では、✅ ミニ診断→✅ 数値事例→✅ 保証の順で提示。
    顧客は「値段の話の前に、やる理由が分かった」と頷く。月額35万円×6ヶ月の契約が成立。あなたは気づく。差別化は“言い換え”ではなく“設計”だったと。

まとめ(要点再掲)

  • 高単価は“文脈勝負”。まず市場を狭く深く切る。
  • 5軸判定(痛み/金額化/決裁/代替/信頼)15点以上が目安。
  • B2B×無形は金額化が容易。B2C/物販はTCO・物語・保証で補強。
  • WHO→WHAT→HOWの順で組み、商品名は変化そのものにする。
  • 証明とリスク逆転で比較軸を価格→確実性へ移す。
    今日の一手は、WHO/WHAT/HOWを各1行で書き出すこと。ここからポジショニングは始まる。

売れる高額商品の設計5ステップ(再現テンプレ)

あなたは今、「単価を上げたいのに、説明が長くなるほど相手の目が泳ぐ」――そんな商談帰りの電車でため息をついている。
私は柳井。元スターバックスの現場設計を中小の現場に翻訳してきた立場として、静かにこう伝える。高額化は“言い換え”ではなく“設計と運用”です。 これからの5ステップを型どおり進めれば、誰が・いつまでに・何が・どれだけ変わるかが、短い言葉で伝わるようになる。

途中で私は✅チェックや表を渡す。あなたはそれを“物語の小道具”として、次の商談から即使ってほしい。

① 3C/JTBDで「理想ゴール」を言語化(失敗回避の前後比較)

まずは「理想」を定義する。プロダクトではなく顧客の“仕事(JTBD)”を言葉にする。
3C(Customer/Company/Competitor)×JTBDで、前(Before)→後(After)のギャップを明確に。

ミニワーク(10分)

  • Customer:誰のどの“仕事”を助ける?
    例)来店型店舗オーナーの「在庫を切らさず、滞留もさせない」
  • Company:あなたが得意な変化は?
    例)SKU最適化×週次伴走で粗利を最短化
  • Competitor:他社が語れない比較軸は?
    例)90日で粗利+150万円という期間×金額の明示
  • JTBD文:「〇〇が△△したい時、□□で××を実現する」
    例)「繁忙期前に在庫精度を上げたい時、90日で在庫回転+1.5を実現」

前後比較テンプレ

  • Before:在庫滞留、粗利率27%、毎週棚卸し4h
  • After:滞留半減、粗利率33%、棚卸し1.5h
  • 差分=価値時間/金/リスクで数値化し、商品名に埋め込む
    例)「90日粗利150プログラム」

✅ 成果文の型(声に出して読める長さ)
「誰が/いつまでに/何が/どれだけ」
例)「来店型オーナーが90日で粗利+150万円」

② コア成果の提供方法を決める(カリキュラム/施策/伴走/Done-for-You)

同じ成果でも、提供形態で原価と満足度が変わる。4択で設計しよう。

形態向くケース顧客の作業量価格相性スケール性コア設計のコツ
カリキュラム型(動画/教材)再現性高、標準化可モジュール化+チェックリスト
施策実行型(一緒にやる)初期推進力が必要中〜高スプリント設計+週次レビュー
伴走コーチ型個別化が必要KPI・面談台本で不安を削る
Done-for-You(代行)内製困難・早期成果最高SLA/納期/成果の明文化

決め方の順番

  1. 最速で成果が出る形はどれか
  2. 顧客のリソース現実に合うか
  3. スケールと利益が両立するか

✅ 判断チェック

  • 成果が30日以内に兆しが出る設計になっているか
  • 誰が何を何分でやるかまで分単位で書かれているか
  • 代行の場合、SLA(範囲外の線引き)が明記されているか

③ オファー設計(成果保証・締切・限定・特典・支払条件)

高額商品は不安の総量で決まる。だからリスクを価値に変換する。

オファーの5要素

  1. 成果保証:返金/延長/成功報酬のいずれか
  2. 締切:募集期間・着手枠の明確化
  3. 限定:同時稼働数・業種排他
  4. 特典:実装を加速するテンプレ/診断/初期設定
  5. 支払条件:分割・初月軽め・成果連動

例:在庫最適化プログラムのオファー

  • 成果目標:90日で粗利+150万円(目標値)
  • 保証:KPI未達時1ヶ月延長成功報酬:超過分の10%
  • 締切:今月は3社まで(同時稼働キャパ)
  • 限定:同一商圏・同業態は1社のみ
  • 特典:SKUヒートマップ診断週次ダッシュボード雛形
  • 支払:初月20万円+残り5ヶ月35万円一括割引3%

✅ “価格の前に”やること

  • 価値の合算表を顧客と一緒に作る
  • 総コスト(時間/金/リスク)を先に言語化
  • そこから保証と条件で等式を提供価値>総コストに反転させる

④ ベネフィット→証拠化(事例/実績/プロセス可視化/社会的証明)

信じる材料が薄いと、どんな言葉も響かない。“言葉→証拠”の順で束にする。

証拠の4点セット

  • 事例Before/Afterの数値+期間+業態
  • 実績:累計件数・継続率・平均改善幅
  • プロセス可視化週次フロー図KPIダッシュボードのスクショ
  • 社会的証明:第三者コメント・専門家監修・受賞・監査適合

事例カード(テンプレ)

  • 背景:年商8,000万、来店型、在庫滞留課題
  • 介入:SKU削減18%/会員化施策/週次伴走
  • 結果(90日):粗利+168万円、在庫回転+1.6、棚卸し時間−55%
  • 顧客コメント:「価格の話より先に、やる理由が伝わった」

見せ方の順番

  1. 3枚の事例カード(異なる出発点)
  2. プロセス図(誰が何をいつ)
  3. ダッシュボード(KPIの定義と閾値)
  4. 第三者(外部の証言)

✅ 最低ライン

  • 事例は3件×業態違い
  • 数値は3指標(粗利/時間/リスク)
  • コメントは要約1行で可読性重視

⑤ サポート/コミュニティ/進捗管理(NPS・到達率のKPI設定)

最後は続けられる仕組みNPS到達率運用KPIとして握る。

運用設計(週次ループ)

  • 月曜:KPI入力(来店数/転換率/客単価/在庫回転)
  • 火曜:担当者レビュー(15分
  • 水曜:ミニ実験(SKU/価格/訴求)
  • 金曜:結果共有・次週仮説
  • 月末NPSサーベイ(0〜10)+自由記述3問

到達率KPI(例)

  • オンボーディング完了率:初月85%
  • 週次入力遵守:90%以上
  • 主要施策の完了率:70%/月
  • 中間成果の発現率(30日):粗利+30万円以上:60%
  • NPS中央値:+40 を目標

コミュニティの役割

  • 横の成功事例を交換(同じ失敗を避ける)
  • ハンドブック共有(チェックリスト・台本)
  • 同業排他を守りつつ、匿名化データで学習する

✅ “今日からできる”運用3点

  • NPSを毎月の会議体に組み込む
  • ダッシュボードの空欄をゼロに(入力が最優先)
  • コミュニティに成功/失敗の両方を投稿する文化を作る

主人公の実践(短編ストーリー)
あなたはテンプレを持って次の商談へ。
まずJTBD文前後比較カードを1枚だけ見せる。相手の眉間のしわがほどける。次にオファー表で保証と締切を示す。最後に事例カード×3プロセス図。質問は具体に収束し、月額35万円×6ヶ月の契約にサインが入る。
導入初月、週次ループが回り、30日で粗利+42万円の中間成果。月末NPSは+52。あなたは思う。「値上げではなく、説明可能な設計が高額を成立させたのだ」と。

まとめ(要点再掲)

  • ステップ1: 3C×JTBDで理想ゴールを一文化し、前後比較で価値を可視化。
  • ステップ2: 成果に最短な提供形態を選び、分単位の運用を書き出す。
  • ステップ3: 保証/締切/限定/特典/支払不安→価値に変換。
  • ステップ4: ベネフィットは事例/実績/プロセス/社会的証明で束ねる。
  • ステップ5: NPS×到達率で継続運用し、成功事例を再利用する。

✅ 今日の一手
この一文を書いて、壁に貼ってください。
「誰が/いつまでに/何が/どれだけ」――ここから、高額商品の物語は始まります。

価格設計の実務:根拠のある「高額化」方程式

商談の帰り道。あなたは「この価格、説明しきれるだろうか」と胸の奥がざわつく。
そこで私は(柳井)が一枚のメモを差し出す。“価格は気合ではなく、式で決まる。” 今日はあなたの現場に合わせて、根拠のある高額化を一緒に組み上げよう。

目標粗利=(価格−可変費−提供工数コスト)×販売数

まず、粗利から逆算する。ホワイトボードに等式を書く。

目標粗利 =(価格 − 可変費 − 提供工数コスト)× 販売数

  • 可変費:決済手数料・ツール利用料・外注費・サンプル・送料など
  • 提供工数コスト:社内標準時給 × 提供に必要な時間(1件あたり)
  • 販売数:期間内に現実的に供給できる上限(キャパ)

私は続けて、逆算式も書く。
必要価格 = 目標粗利/販売数 + 可変費 + 提供工数コスト

✅ ミニワーク(5分)

  1. 社内標準時給を決める(例:8,000円/時)
  2. 1件あたりの提供時間を分解(オンボ・面談・制作・検証)
  3. 可変費を洗い出す(%と円で二重管理)
  4. 3ヶ月の販売数上限を決める(カレンダーに落とす)

例:コーチング(想定販売数=20件/四半期)

  • 可変費:決済4%(12,000円)+ツール1%(3,000円)=15,000円
  • 提供工数:8h × 8,000円 = 64,000円
  • 目標粗利:5,000,000円/四半期
    必要価格 = 5,000,000/20 + 15,000 + 64,000 = 329,000円
    結論: 税抜330,000円を基準に、上位/下位プランを設計する。

注意点

  • 固定費(広告・人件費の基本給・家賃)は粗利から賄う。価格には直接入れず、目標粗利側で回収設計。
  • “1件あたり工数”は実測で更新。週次で見積と実績の乖離を潰す。
  • 販売数の上限は品質基準(NPS)を落とさない範囲で。

価格の決め方:価値基準/参照価格/アンカリング/分割・保証の組合せ

価格は等式で成立させ、心理で腹落ちさせる。私は4枚のカードを渡す。

1)価値基準(Value-Based)
顧客の成果・時間短縮・失敗回避を金額に変換して、“合算価値>総コスト”を示す。

  • 成果:粗利+150万円/90日
  • 時間短縮:店長工数 月20h削減×時給3,000×3ヶ月=180,000円
  • 失敗回避:過剰在庫ロス30万円回避=300,000円
    合算価値 ≒ 1,980,000円(例)

2)参照価格(Reference Price)
顧客が既に知っている代替の価格軸を借りる。

  • 競合の相場/自社の従来価格/外注TCO(総保有コスト)
  • 比較軸を“価格→速度/確実性/保証”に移すのがコツ。

3)アンカリング(Anchoring)
先に高い基準を提示して判断を相対化。

  • 三段階設計
    • プレミアム(成果保障+DFY):980,000円
    • スタンダード(伴走+一部実装):498,000円
    • ベーシック(設計+チェック):330,000円
  • デコイ:使わないが比較用の中途半端プランでスタンダードの魅力を強調。

4)分割・保証(Risk Reversal)
総コストのうち“心理的リスク”を逆転させる。

  • 分割:初月軽め(例:初月20万円+残5回
  • 保証30日返金/KPI未達1ヶ月延長/成功報酬(超過分10%)
  • 締切・限定:同時稼働3社同商圏排他で“急ぐ理由”を正当化

✅ 商談台本の型

  1. 価値の合算を一緒に計算(電卓を共有)
  2. 参照価格を“速度/確実性/保証”で置換
  3. 三段階のアンカーを提示 → 分割・保証で背中を押す
  4. 最後に価格を言う(順番が命)

価格帯別サンプル(5万/30万/100万)と工数見積

ここからは“物語の小道具”。価格・可変費・工数→粗利までを数字で見せる。社内会議にそのまま貼れる表だ。

前提

  • 社内標準時給:8,000円/時
  • 決済+ツール費:5万・30万は5%、100万は4%
  • 目標粗利(例):5,000,000円/四半期
価格帯提供形態(例)可変費(%/円)提供工数工数コスト1件あたり貢献粗利(=価格−可変費−工数)
50,000円デジタル教材+月1回Q&A5%=2,5000.3h2,40045,100円
300,000円伴走コーチ(全4回+設計書)5%=15,0008h64,000221,000円
1,000,000円Done-for-You(在庫/CRM改善一式)4%=40,00030h+外注120,000円240,000600,000円

粗利目標を達成する販売数の目安

  • 50,000円:5,000,000 / 45,100 ≒ 111件(実数)
  • 300,000円:5,000,000 / 221,000 ≒ 23件
  • 1,000,000円:5,000,000 / 600,000 ≒ 9件

✅ 読み取り方

  • 小額×大量はサポート設計(工数0.3h)が生命線。FAQとコミュニティで吸収。
  • 中額×中量オペ台本化で8hを削る。チェックリストとSLAで範囲管理。
  • 高額×少量外注前提外注費も“可変”として式に含めるのがコツ。

価格の微調整(実務テク)

  • 端数ルール:B2Bは0/5/8で切る(330,000/498,000/980,000)。B2Cは心理価格(49,800/298,000)。
  • 階段設計値上げは“価値の増分”とセット。面談回数+1、レポートの頻度+1など、工数の実測値を見ながら半年ごとに調整。
  • キャパ連動:稼働率が85%超で3ヶ月連続なら、+10〜15%の改定を検討。

主人公の実践(短編)
あなたは上の表を持って、次の商談に臨む。
価値の合算を顧客と一緒に叩き、三段階のアンカーを提示。
相手は「保証があるなら、スタンダードで」と頷く。330,000円×6ヶ月が決まり、初月は200,000円で着手。
社内に戻り、ダッシュボードに粗利/工数/NPSを記録。翌週、工数実績が7.2hに収まり、見積の妥当性が証明された。あなたは確信する。値付けは説得ではなく、設計だ。

✅ 今日の一手(すぐ使えるシート)

  • 必要価格 = 目標粗利/販売数 + 可変費 + 提供工数コスト を、自社の数字で一度だけ計算
  • プランを三段で組み、分割+保証を明文化
  • 来週から“工数の実測”を取り、30日ごとに式を更新する

大丈夫。数式で語れる価格は、現場でもブレません。あなたの事業でも、行列が“文化”に変わる瞬間を。

提供価値を底上げするレバレッジ設計

商談で価格を伝える直前、あなたは一瞬ためらう。「価値はある。でも伝わり切るだろうか?」
私は柳井。元スターバックスの現場思考でこう提案する。“価値は語るものではなく、設計で増幅するもの”。速度・確実性・安心をレイヤーで積み上げ、提供価値>総コスト(時間/金/リスク)を体感でなく構造で成立させよう。

成果創出を加速するプロダクトレイヤー(教材/伴走/代行/自動化ツール)

まずは成果までの最短距離を、レイヤーで設計する。レイヤーが噛み合うと、同じオペ時間でも成果速度が上がる。以下は“重ねがけ”の設計図。

レイヤー役割使いどころKPIへの効き方実装のコツ
教材(Playbook/動画)手順の標準化全顧客の土台到達率↑/初速↑10分×6本以内、チェックリスト付き
伴走(週次コーチ)迷いの除去個別最適実行率↑/中間成果↑面談台本+前日アンケート
代行(DFY)ボトルネックの肩代わりリソース不足時成果速度↑/品質安定SLAと範囲外規定を明文化
自動化ツール繰り返し作業の短縮継続運用工数↓/ミス率↓ダッシュボードで“見える化”

これを“レバレッジ・ブレンド”として組むのが肝。例を見よう。

仮想事例:来店型店舗の在庫最適化プログラム

  • 教材:10分動画×6本「SKU削減の基礎」「週次棚卸しの型」
  • 伴走:週1回15分、在庫ヒートマップで意思決定
  • 代行:初月のみSKU棚卸しテンプレ化をDFY(3h)
  • 自動化:スプレッドシートで在庫回転×粗利の自動集計

結果(90日)

  • 在庫回転:+1.5
  • 粗利:+168万円
  • 棚卸し時間:−55%
    同じチームが、教材だけのとき比で成果到達が2.3倍速になった。速度は価値だ。だからレイヤーを惜しまず組み合わせる。

✅ レバレッジ設計チェック

  • ✅ 教材は“見る前提”で作らない(チェックリストが主、動画は補助)
  • ✅ 伴走は「前日3問アンケート→当日15分台本」で迷いを削る
  • ✅ 代行は初速注入に限定、ずっと代行しない(自走化の導線を残す)
  • ✅ 自動化はKPIが自動で埋まるところまで作り切る

ミニ計算で腹落ち

  • 伴走15分/週×12週=3h
  • 初月DFY 3h、教材視聴合計1h、自動化セットアップ1h
    → 顧客側の合計:8h/90日“8時間で粗利+168万円”は、時給換算21万円/時。これが価値基準の根拠だ。

失敗リスクを下げる仕組み(返金保証/お試し/成果指標の合意)

高額商品は、価値だけでなく不安の総量で判断される。リスクを構造的に反転させよう。

1)返金保証(範囲と条件を“先に”明文化)

  • 例:「週次入力90%達成+推奨施策実行70%」を満たして未達の場合、1ヶ月延長 or 部分返金
  • ポイント:努力条件(行動KPI)を先に合意。感情ではなくデータで扱う。

2)お試し(縮小スコープで“成功体験”を先出し)

  • 例:14日スプリントで「在庫トップ20SKUの最適化」だけ実施。成果の兆し(Leading KPI)をつかませる。
  • 価格は本編の10〜20%同商圏排他はお試しにも適用。

3)成果指標の合意(最初に“物差し”を揃える)

  • 成果KPI:粗利増分/在庫回転/LTV
  • 行動KPI:週次入力率/施策完了率/面談出席率
  • 品質KPINPS/クレーム率
  • 契約書に「KPI定義+計測方法+閾値」を添付。“何をもって成功か”の誤解を潰す。

仕組みの見える化テンプレ(顧客提示用)

  • 成果目標:90日で粗利+150万円/在庫回転+1.5
  • 中間目標(30日):粗利+30万円/入力率90%
  • リスク逆転:KPI未達時1ヶ月延長+成功報酬(超過分10%)
  • お試し:14日スプリント:在庫TOP20最適化(本編の15%)
  • 返金条件:行動KPI遵守かつ未達時、着手金50%返金

✅ リスク低減チェック

  • 保証の“条件”を先に置く(努力義務の明確化)
  • お試しは成功体験の“種”だけ提供(スコープは狭く)
  • KPIは3階層(成果/行動/品質)で運用し、毎週可視化
  • ✅ 契約書に計測方法(誰が・いつ・どう)を追記

主人公の実践(短編)
あなたは次の商談で、レバレッジ・ブレンドを1枚の図で提示。
教材のチェックリスト→週次伴走→初月のみDFY→自動化ダッシュボード。
さらに14日お試し返金条件をあらかじめ合意。
商談の空気が変わる。「失敗しても傷つかない設計なら、やる理由が勝ちますね」。
結果、月額35万円×6ヶ月で受注。30日後、粗利+42万円/入力率95%/NPS+48
あなたは気づく。“価値の底上げ=構造の積層×リスクの反転”だと。

まとめ(要点再掲)

  • 価値は構造で増やす。教材・伴走・代行・自動化をレイヤーで重ねる
  • 速度は価値。レイヤーの噛み合わせで到達を2倍速に
  • 失敗リスクは設計で反転。返金保証・お試し・成果指標の事前合意が効く
  • すべてを数値とKPIで運用し、提供価値>総コストを“説明可能”にする

✅ 今日の一手

  • ✅ 既存商品のレバレッジ・ブレンドを1枚に描く(教材/伴走/代行/自動化)
  • ✅ お試し14日と返金条件を文章化して提案書に添付
  • 成果/行動/品質KPIを契約書の別紙にして、初回面談で合意する

「行列が“文化”に変わる瞬間を、あなたの事業でも。」一緒に積み上げていきましょう。

You have not enough Humanizer words left. Upgrade your Surfer plan.

あなた:

## 販売導線(ファネル)と成約率を高める運用 ### 代表導線:広告→LP→ウェビナー→個別相談→受注 ### 面談スクリプトと反論処理(高額特有の不安の潰し方) ### LP/ウェビナーの必須要素チェックリストとABテスト

ストーリーテリングSEO記事作成(プロマケ) の発言:
  1. 検索意図(2〜3行)
    高額商品の販売導線(ファネル)を設計・運用で強化したい人向け。広告→LP→ウェビナー→個別相談→受注の各ステップで“どこが詰まっているか”を数値と台本で可視化し、成約率を上げる実務(反論処理・必須要素・ABテスト)を知りたいという意図。
  2. 想定キーワード群(箇条書き)
  • 高額商品 ファネル 設計
  • ウェビナー 成約率 改善
  • 面談スクリプト 反論処理
  • LP 必須要素 チェックリスト
  • ABテスト 仮説設計 KPI
  • 広告 LP 個別相談 受注 導線
  1. 見出し構成(Markdown形式でH2/H3)

販売導線(ファネル)と成約率を高める運用

代表導線:広告→LP→ウェビナー→個別相談→受注

面談スクリプトと反論処理(高額特有の不安の潰し方)

LP/ウェビナーの必須要素チェックリストとABテスト

  1. 本文(ストーリー形式+SEO要件遵守)

販売導線(ファネル)と成約率を高める運用

商談帰り、あなたはダッシュボードの数字に目を細める。広告は回っている。LPも作り直した。ウェビナー参加も一定いる。でも、個別相談からの受注が伸びない。
私は柳井。元スターバックスの現場思考でこう伝える。導線は“線”ではなく“管”です。どこかが詰まれば、全体が細くなる。 今日は詰まりを特定し、台本とチェックリストで“通りを良くする”運用に変えましょう。

代表導線:広告→LP→ウェビナー→個別相談→受注

まずは全体のKPIを一枚で。数字は物語の骨格です。

ステップ主要KPI目安(仮)詰まりのサイン打ち手の例
広告→LPCTR / LP到達率CTR 1.5〜3.0%クリックはあるが離脱高いクリエイティブの訴求=LP見出しを一致
LP→登録CVR(登録)20〜35%スクロール浅いヒーローで“誰/何/いつ/どれだけ”を即明示
登録→ウェビナー参加参加率35〜55%直前キャンセル多い直前リマインド×3特典の再提示
参加→個別相談申込申込率12〜25%反応は良いが行動少ないCTAを各章末に「診断」型CTA
個別相談→受注成約率25〜45%価格で沈黙価値合算→条件提示→価格の順番徹底

主人公(あなた)の導線で、最大の詰まりはウェビナー後の申込率14%。原因は「欲しいけど不安が残る」状態。ここから台本証拠の見せ方で詰まりを解消します。

✅ 運用の基本

  • 週次で“1か所だけ”改善(全工程はやらない)
  • Leading KPI(参加率・チャット率)→Lagging KPI(受注)へ連鎖を見る
  • ✅ 施策は“誰が/いつ/何を/何分”まで分解してカレンダー化

面談スクリプトと反論処理(高額特有の不安の潰し方)

高額の不安は「失敗したらどうしよう」に尽きます。値段の前に“不安の言語化→合意→反転”が先。

面談スクリプト(15→30→15 分の黄金配分)

  1. 15分:診断(聞くフェーズ)
    • 「今日のゴールは現状→望む状態数式で揃えることです。よろしいですか?」
    • 現状:来店数/転換率/客単価/在庫回転
    • 望む状態:誰が/いつまでに/何が/どれだけ
    • 差分=価値金額/時間/リスクで合算(電卓を共有)
  2. 30分:設計提示(見せるフェーズ)
    • プロセス図(週次)事例カード×3保証/条件の順
    • 「本プログラムは提供価値>総コストを前提に設計しています。」
  3. 15分:意思決定支援(決めるフェーズ)
    • 三段プラン提示(アンカリング)→分割/成功報酬/返金で背中を押す
    • 「本日枠:同時稼働3社まで(品質維持のため)」

高額特有の反論処理(テンプレ台本)

  • 価格が高い
    • 「いま計算した価値の合算は1,980,000円。総コスト(時間・金・リスク)を保証と分割下回らせる設計です。どのコストが一番の不安ですか?」
  • うちに合うか不安
    • 3枚の事例のうち、御社に最も近いのはどれですか。どこが違うかを一緒に埋めて、範囲外はSLAで線引きします。」
  • 時間がない
    • 御社側の必要工数は8h/90日。初月は当社がDFYで初速を入れ、自動化ツールで入力を5分化します。」
  • 上司決裁が必要
    • 1枚決裁キット(価値合算・KPI・保証)を5分で説明できる体裁でお渡しします。同席の5分面談も可能です。」
  • もう少し考えたい
    • 「承知です。判断材料が不足か、失敗時の不安のどちらでしょう。14日お試しの縮小スコープか、第三者の導入企業と5分接続のどちらが有益ですか?」

✅ 面談のKPI

  • 課題一致率(再定義の同意):90%以上
  • 価値合算の実施率:100%(電卓を一緒に叩く)
  • “条件→価格”の順守率:100%
  • 次アクション合意率(契約/お試し/決裁同席):80%以上

LP/ウェビナーの必須要素チェックリストとABテスト

LPとウェビナーは“面談の前哨戦”。ここで“不安の源”を事前に潰すほど、面談が楽になります。

LP必須要素チェックリスト(上から順に並べる)

  • ヒーロー:誰が/いつまでに/何が/どれだけ(変化の一文)
  • サブ:“なぜ可能か”の根拠(仕組み・実績・監修)
  • 診断CTA:60秒ミニ診断で自分事化 ✅
  • 事例:3件×数値(粗利/時間/リスク)をカード化 ✅
  • プロセス図:週次の絵で不安を可視化 ✅
  • リスク逆転:返金/延長/成功報酬の条件明記 ✅
  • よくある質問:価格/時間/適合/決裁に直答 ✅
  • フッターCTA:個別相談14日お試しの二段 ✅

ウェビナー必須要素(45〜60分)

  1. 5分:オープン(約束と流れ)
  2. 10分:現状の数式化(参加者が自分で埋めるワーク)
  3. 10分:失敗原因の型(ありがちな3パターン)
  4. 15分:設計の全体像(プロセス図)事例×3
  5. 10分:オファー(保証/限定/支払)
  6. 10分:Q&A(反論テンプレで回答)
    CTAは章末にも置く(計3回)。
    チャット促進:「今どこで詰まっていますか?」→投票→その場で事例を対応付け

ABテスト設計(LP/ウェビナー共通)

  • 1回1要素のみ変更(混ぜない)
  • 観測指標と最小サンプルを事前に決める
  • 2週間/または各1000セッションで判定
テスト項目仮説変更例評価指標
ヒーロー文“変化の具体性”でCVR↑「90日で粗利+150万円」→「90日で粗利+150万円・在庫回転+1.5」LP登録CVR
CTA文言“診断”が心理ハードル↓「無料相談」→「60秒診断」クリック率/登録CVR
事例並び近い業態を先頭で共感↑業態別に順序変更スクロール深度/申込率
ウェビナー構成先に価値合算で申込↑オファー前に電卓ワーク追加個別相談申込率
リマインド数直前+開始後で参加↑前日/1時間前/5分前/開始後5分参加率/滞在率

✅ 運用ダッシュボード(最低限)

  • 広告CTR / LP登録CVR / 参加率 / 申込率 / 成約率
  • チャット投稿率(ウェビナー)
  • 面談の“価値合算実施率”
  • 週次レビューで1か所の仮説→実験→学習を回す

主人公の実践(短編)
あなたはまず、ウェビナーの冒頭に電卓ワークを追加し、LPのCTAを「無料相談」→「60秒診断」へ変更。
結果、LP登録CVRが22%→31%、ウェビナー
申込率が14%→21%に。面談では価値合算→条件→価格の順を徹底し、成約率が28%→42%へ。
「やっと“管”が太くなった」。数字が物語に追いついた瞬間です。

まとめ(要点再掲)

  • 導線は“管”。詰まりをKPIで特定し、週次で1か所ずつ改善
  • 面談は不安の反転装置診断→設計→意思決定支援の台本で進める
  • LP/ウェビナーは前哨戦必須要素を満たし、1要素ずつABテスト
  • 価値合算→条件→価格の順で、提供価値>総コストを“腹落ち”させる

✅ 今日の一手

  • ✅ ウェビナー冒頭に価値合算ワーク(5分)を追加
  • ✅ LPのCTAを診断型に差し替え、直前リマインド×3を設定
  • ✅ 面談ノートに反論テンプレをコピペして、次の3件で必ず使う

「行列が“文化”に変わる瞬間を、あなたの事業でも。」一緒に導線を太くしていきましょう。

オンボーディング〜納品/伴走の設計図

導入初日。あなたは契約書を閉じたあと、「ここから失敗したらどうしよう」と喉が渇く。高額ゆえに一歩目でつまずけば、解約や口コミに直結する。
私は柳井。現場で回る形に翻訳するのが役目です。高額の満足は“結果”だけでなく“進む体験”で決まる。 だからオンボーディング〜伴走は、台本と数式で運びます。あなたの顧客が「任せて良かった」と早期に確信できるよう、初回30日→週次運用→抑止設計の順で描きます。

初回30日設計(キックオフ/小さな確証/成功体験を作る)

最初の30日は“確証作りの演出期間”。スピード感と安心を両立させます。

30日ロードマップ(例:在庫最適化プログラム)

主要イベント顧客の体験生成アウトプットKPI(30日時点の兆し)
0週契約→ウェルカム✅「任せられそう」キックオフ日程・チェックリストN/A
1週キックオフ(60分)✅目的と役割が揃う役割表・OKR草案・データ接続週次入力率90%
2週クイックウィン実装✅変化の初速を実感SKUヒートマップ・施策ToDo粗利+10万円相当の見込み
3週ミニ実験(A/B)✅自分事化が進む実験設計書・仮説メモ施策完了率70%
4週30日レビュー✅前後比較で確証Before/After簡易レポNPS+30以上

キックオフ台本(60分)

  1. 目的(5分):誰が/いつまでに/何が/どれだけ
  2. 役割(10分):顧客側2役・当社2役を明文化
  3. データ接続(15分):ダッシュボードをその場で表示
  4. OKR草案(15分):O=粗利+150万/KR=回転+1.5、入力90%
  5. クイックウィン決定(10分):来週までに1成果を約束

小さな確証の作り方

  • 視覚:その場で数値が動くダッシュボードを見せる
  • 時間翌週に1成果(例:棚卸し時間−20%)
  • 言語:顧客の言葉で“やる理由”一文を書いてもらう
  • 契約返金/延長条件を再読し、失敗しても傷つかない道を確認

✅ 初回30日のチェック

  • 当日中に議事録+次アクション送付
  • 翌営業日にダッシュボードURL共有
  • 週内にクイックウィンの証拠(スクショ/動画)を送る

進捗可視化と行動設計(週次レビュー/OKR/リマインド)

進捗は「感じる」ではなく見えるが正義。週次15分×12本で成果へ寄せます。

週次レビューの型(15分)

  • 1)数値3点(来店数/転換率/客単価 or 該当KPI)
  • 2)差分の要因(良かった/悪かった1つずつ)
  • 3)次週の1実験(誰が・何を・何分で)
    記録は同一フォーマットで残し、同じ失敗を2度しない

OKR運用(90日)

  • O(目的):例)粗利+150万円
  • KR(成果):在庫回転+1.5/棚卸し時間−50%/入力率90%
  • 施策カンバン:Backlog→Doing→Done を週次で移動
  • 色分け:成果=緑/行動=青/リスク=赤

リマインド設計

タイミング手段内容所要
前日メール+通知週次入力リンク/当日アジェンダ1分
当日朝チャット本日のKPI入力締切は正午30秒
終了直後チャット決定事項・次アクション3つ2分
週末メール1週間サマリ(グラフ・所感・来週の仮説)3分

可視化ダッシュボードの最小構成

  • KPIカード:今週値・先週比・目標比
  • トレンド線:主要KPI3本
  • 実験ログ:施策名/担当/結果(+/-/中)
  • NPS:月末に自動集計、コメントをカテゴリ分け

✅ 運用KPI(伴走品質)

  • 入力遵守率90%以上
  • 週次レビュー実施率95%以上
  • ミニ実験数:1/週
  • NPS中央値:+40以上

解約・クレーム抑止の運用(SLA/連絡ルール/記録テンプレ)

高額で一番怖いのは期待のズレ先に線を引き、記録で守るのが鉄則です。

SLA(サービス範囲の明文化)

  • 含む:データ接続支援/週次レビュー/SKU最適化提案/ダッシュボード提供
  • 含まない:在庫実地棚卸しの常時代行/システム開発/広告運用
  • 応答SLA:営業日24h以内一次回答、解決は難度に応じ48〜96h
  • 品質SLA:ダッシュボード稼働99.5%、レポート納品日毎週金曜17時

連絡ルール(窓口と優先度)

  • 通常:チャット(平日9–18時)
  • 高優先(シビア):メール件名に【緊急】、1h以内に既読+ETA
  • 会議体:週次15分、月次60分レビュー、緊急はオンライン5分で一次対応
  • 決裁:スコープ変更は見積書+承認が必要

記録テンプレ(毎回同じ型)

  • 件名:[YYYYMMDD] 週次レビュー #5
  • KPI:来店/転換/客単価/回転
  • 施策結果:A(+), B(-), C(中)
  • 決定事項:3点(担当/期限/完了条件)
  • リスク・依存:2点(対策/期限)
  • 次回まで:ToDo3点(担当/所要分)
  • 参考:スクショ2枚/リンク

エスカレーション基準

  • KPIが2週連続で閾値未達 → 月次レビュー前倒し
  • NPS0〜6の低評価 → 24h以内ヒアリング+対策提示
  • コミット未達2回/四半期SLA見直しor契約再設計を提案

✅ 抑止のコツ

  • “最初に”SLAを読む会を実施(契約後キックオフ内)
  • 窓口は1本化、誰に言えば良いか迷わせない
  • 記録は同一フォーマット、検索しやすく再利用可能に
  • 未達時の手順(延長/成功報酬/縮小スコープ)を先に用意する

主人公の実践(短編)
あなたは新規顧客のキックオフで、OKRとクイックウィンをその場で決めた。翌週、ダッシュボードの数値が動き、初月で棚卸し時間−41%、NPS+46
週次は15分で軽やかに流れ、記録テンプレが蓄積。3週目、KPIが一度沈むが、エスカレーション基準に従い即応。月末、粗利+38万円の中間成果とともに、「この調子なら任せられる」という言葉が届く。あなたは確信する。満足は偶然ではなく運用設計の副産物だと。

まとめ(要点再掲)

  • 初回30日=確証の演出:キックオフで役割とOKRを固め、翌週にクイックウィン
  • 週次15分の型で数値→要因→次アクションを回し、実験1/週を死守
  • SLA/連絡/記録を先に整え、期待のズレを制度で潰す
  • すべてを同一フォーマットで残し、再現性を高める

✅ 今日の一手

  • ✅ 次のキックオフで使うOKRシート30日ロードマップを1枚にまとめる
  • ✅ 週次15分の議事録テンプレを作成し、来週から全案件で統一
  • ✅ SLA読み合わせ(10分)をオンボーディングに追加する

「行列が“文化”に変わる瞬間を、あなたの事業でも。」伴走します。

高額商品の類型別テンプレート集

「うちの強みは分かる。でも“形”に落ちない。」あなたは見積書の前で手が止まり、ため息をつく。
私は柳井。現場で回る形に翻訳するのが仕事です。高額は言い回しではなく“設計と雛形”。今日はそのまま使える3類型テンプレを渡します。✅を付けた要素は、面談や提案書にそのままコピペしてOKです。

B2Bコンサル/代行テンプレ(成果指標・成果物・契約期間)

まずは“投資対効果”で語りやすいB2B。成果指標→成果物→契約の順で固めます。

1) サービス概要(雛形)

  • タイトル:「90日粗利150プログラム」(例:変化を商品名化)
  • 対象:年商〇〇〜〇億/意思決定=経営者 or 部長
  • 提供形態:伴走コンサル + 一部DFY(初月のみ)

2) 成果指標(KPI雛形)

  • 主要KPI:粗利増分(△△円)/転換率(+◯pt)/LTV(+◯%)
  • 行動KPI:週次入力率90%/施策完了率70%/面談出席100%
  • 品質KPI:NPS+40以上

3) 成果物(納品物)

  • 設計書:現状診断・OKR・週次プロセス図
  • ダッシュボード:主要KPI自動集計スプレッドシート
  • 週次レポート:15分議事録テンプレ+実験ログ
  • 最終レポート:Before/After、再現手順、次期計画

4) 契約期間・料金

  • 期間:6ヶ月(更新前提)
  • 料金:スタンダード月33万円/プレミアム月49.8万円
  • 支払:初月軽め(20万円)+残り分割/一括3%OFF
  • 成功報酬:主要KPI超過分の10%(任意)

5) 保証・SLA

  • 返金/延長:行動KPI遵守かつ未達→1ヶ月延長
  • 応答SLA:平日24h以内一次回答、48–96hで解決目標
  • 同商圏排他:同業・同商圏は1社のみ

6) 12週間ロードマップ(要点)

  • 週1面談15分/初月DFY(3h)で初速
  • 30日レビューで中間成果(例:粗利+30万円・回転+0.5)
  • 90日レビューで再設計+次期契約提示

✅ 面談での一言
「価格の前に“価値の合算”を一緒に電卓で叩きましょう。」


教育/コーチングテンプレ(カリキュラム例・宿題・評価軸)

教育は到達の可視化が命。モジュール×宿題×評価軸で“進む感”を演出します。

1) プログラム骨子

  • 期間:12週間/全6モジュール(隔週セッション45分)
  • 形式:学習動画(10分×6)+ライブ指導+週次課題レビュー
  • 目的:「誰が/いつまでに/何が/どれだけ」を達成

2) カリキュラム例(在庫最適化スキル版・転用可)

モジュール目的宿題(提出物)評価軸
1目標設計と計測KPI定義KPI表を自社数値で埋める完了/正確性
2データ整備入力の自動化ダッシュボード接続動作/再現性
3SKU最適化基礎余剰の特定ヒートマップ提出論理/根拠
4施策設計実験を回すA/B設計書仮説/検証
5会員×LTV継続設計会員施策の台本実行性
6総括前後比較と言語化Before/Afterレポ到達/伝達力

3) 宿題運用

  • 締切:各回翌々営業日17時
  • 再提出:1回まで無料、2回目以降は添削チケット(有償)
  • 採点:ルーブリック(1–4点)で数値化、到達率○%を毎週可視化

4) 評価・認定

  • 合格基準:モジュール提出100%、期末テスト80点以上、NPS+40
  • 認定特典:事例掲載/面談優先/料金据置更新

5) 料金・保証

  • 料金:12万円×3ヶ月(分割可)
  • 保証:14日返金(着手後・初回セッション前まで)

✅ 教室での一言
「宿題は“負担”ではなく“成果の試運転”。短く、でも逃さない。」


物販×体験バンドル(保証/セット/アフターケア)の設計

物販は体験を束ねて比較軸を“価格→安心・速度・物語”へ移します。

1) バンドル設計(雛形)

  • コア商品:高単価の主製品(例:高耐久◯◯)
  • 体験セット:
    • スタート:初期設定/取り付けサポート(オンライン30分) ✅
    • 運用:使い方動画(10分×3)+チェックリスト ✅
    • 保証:30日満足保証/1年延長保証(登録必須) ✅
    • ケア:チャット相談(平日)/年2回点検(オンライン) ✅
  • 限定:同梱ツール or 消耗品3ヶ月分

2) 価格階段(アンカー)

  • プレミアム:本体+出張設置+延長保証2年+年2回点検(例:198,000円
  • スタンダード:本体+オンライン設置+延長保証1年148,000円
  • ベーシック:本体のみ+30日満足保証98,000円

3) LPの要素(物販版)

  • ヒーロー:誰/いつまでに/何が/どれだけ(例:「30日で作業時間−50%」)
  • 社会的証明:導入数・レビュー平均・第三者評価
  • 体験の流れ:開封→セット→初回効果の見え方(動画/GIF)
  • 保証:返金条件延長保証登録の手順
  • CTA:「60秒適合診断」「そのまま購入」の二段

4) アフターケア運用

  • オンボーディングメール:購入直後/到着当日/3日目/7日目
  • 30日レビュー:自動アンケート+NPS+写真投稿特典
  • 故障/不満:SLA(一次24h内回答・96h内解決目標)

5) 原価と粗利の見積(例)

  • 本体原価45,000円/同梱3,000円/延長保証コスト見込み2,000円
  • サポート工数0.5h×8,000円=4,000円
  • 送料/決済4%
    → スタンダード(148,000円)の1件粗利目安:
    148,000 − 5,920(決済) − 45,000 − 3,000 − 2,000 − 4,000 ≒ 88,080円

✅ 店頭/LPでの一言
「高い本体ではなく、“失敗しない体験一式”をお選びください。」


主人公の実践(短編)
あなたは自社に合うテンプレを選び、B2Bの雛形で提案書を作った。面談では価値合算→SLA→三段プランを順番どおりに提示。相手は「条件が先にあるなら、判断しやすい」と頷き、月49.8万円×6ヶ月が成立。
同時に教育テンプレを社内に導入し、宿題の提出率が68%→92%へ。物販バンドルではスタンダード比率が55%→71%に上がり、粗利の波が安定した。
あなたは気づく。高額はセンスではなくテンプレの運用だと。

まとめ(要点再掲)

  • B2Bは「成果指標→成果物→契約期間→保証→ロードマップ」を雛形化
  • 教育/コーチングは「モジュール×宿題×評価軸」で進む体験を可視化
  • 物販×体験バンドルは「保証/セット/アフターケア」で比較軸を移す
  • すべてに共通するのは、提供価値>総コスト順序立てて説明すること

✅ 今日の一手

  • ✅ 自社向けに1類型だけ選び、ここにある雛形を社名・数値で置換
  • ✅ 提案書の先頭を「価値合算→SLA→三段プラン」の順に並べ替える
  • ✅ LPや営業資料に“誰/いつ/何/どれだけ”の一文を追加する

「行列が“文化”に変わる瞬間を、あなたの事業でも。」伴走します。

事例スナップ:成功パターンと価格根拠(匿名ケース×3)

あなたは「値付けの説明が弱い」と言われ、資料の前で固まっている。
私は柳井。ここでは“物語の小道具”としての事例カードを3枚だけ渡します。数字・期間・コスト差で価値の合算を一緒に叩けば、高額でも“理由のある価格”に変わる。

Before→Afterで価値差を可視化(数値・期間・コスト差)

ケースA:B2B・来店型小売(伴走+初月DFY)

  • 商品:90日粗利150プログラム(月35万円×6ヶ月)
  • 期間:90日
  • Before:粗利率27%/在庫回転2.1/棚卸し4h/週
  • After:粗利率33%/在庫回転3.2/棚卸し1.8h/週
  • 価値の合算(概算)
    • 粗利増分:+1,680,000円/90日
    • 時間短縮:+151,200円(2.2h短縮×12週×時給5,700円想定)
    • 失敗回避(過剰在庫ロス):+300,000円
    • 合計価値:2,131,200円
  • 総コスト
    • 料金:2,100,000円(35万円×6ヶ月だが90日分は半分=1,050,000円を比較対象にしてもOK)
    • 顧客工数:8h/90日 × 時給5,700円 = 45,600円
    • リスク:KPI未達1ヶ月延長で実質低下
  • 判定: 提供価値>総コストを満たし、成約率28%→44%へ。
  • ✅ 提案時の一言:「8時間で粗利+168万円の設計です。」

ケースB:B2C・語学コーチング(伴走+教材+自動化)

  • 商品:90日集中コーチング月12万円×3ヶ月
  • 期間:90日
  • Before:週学習3h/中断率高/CEFR A2
  • After:週学習4.5h(無理なく定着)/継続率92%/CEFR B1
  • 価値の合算(代理指標)
    • 転職年収UP期待:+400,000円/年(保守的に1年分で算入)
    • 時間短縮:+54,000円(15分/日短縮×90日×時給2,400円)
    • 失敗回避(独学中断コスト):+30,000円
    • 合計価値:484,000円
  • 総コスト
    • 料金:360,000円
    • 受講工数:自己学習増分1.5h/週主目的達成の投資として扱い
    • リスク:14日返金+学習未達時の延長2週
  • 判定: 価値>コスト。月次紹介率12%→23%、解約率3.8%に低下。
  • ✅ 面談の一言:「“中断しない仕組み”への投資です。」

ケースC:物販×体験バンドル(プレミアム設置プラン)

  • 商品:本体+出張設置+延長保証2年+年2回点検198,000円
  • 期間:30日で体験定着
  • Before:導入までに迷い多く、初期不良対応が長期化/作業時間1.5h/週
  • After:設置当日から稼働/不具合即時切り分け/作業時間0.7h/週
  • 価値の合算
    • 時間短縮:+86,400円/年(0.8h短縮×52週×時給2,100円)
    • 失敗回避:+20,000円(初期不良時の往復送料・再訪問回避)
    • 機会獲得(生産量↑仮定):+60,000円/年
    • 合計価値:166,400円(年)
  • 総コスト
    • 料金:198,000円
    • 維持費:軽微(消耗品同梱3ヶ月分)
    • リスク:30日満足保証+延長保証で低下
  • 判定: 1年目単体では拮抗だが、2年TCOで価値>コスト。スタンダード→プレミアムの移行率55%→71%へ。
  • ✅ LPの一言:「高い本体ではなく、“失敗しない体験一式”を。」

3ケース共通の“可視化カード”テンプレ

  • 背景(誰が)/期間(いつまでに)/成果(何がどれだけ)
  • 価値の合算(粗利・時間・失敗回避)
  • 総コスト(価格・工数・リスク)
  • 結論:提供価値>総コストかを一行で

設計の肝(何を足し/何を捨て/何を証明したか)

足したもの(レバレッジ)

  1. 教材の最小セット(10分×6):意思決定の迷いを削る
  2. 週次伴走15分の台本:実行率を上げ、中間成果を早出し
  3. 初月DFY(AorCで3h):初速を入れて“動いた手応え”を作る
  4. 自動化ダッシュボード:“今どこにいるか”を常時可視化
  5. リスク逆転(返金/延長/成功報酬):心理コストを価値へ変換

捨てたもの(摩擦源)

  • 長時間面談(60→15分週次へ)
  • 網羅教材(視聴負債になる)をチェックリスト主語
  • 無制限サポート(SLAで範囲化)
  • “いつか効く”施策(30日で兆しが出ないものは後回し)

証明したこと(信頼の材料)

  • 数値の連鎖:来店→転換→客単価→粗利(A)、学習→継続→到達(B)、設置→稼働→短縮(C)
  • 再現手順:週次プロセス図とSOPで“誰が何を何分で”
  • 第三者の声:匿名コメント要約+NPSスコア
  • 保証条件:努力KPI(入力率・施策率)を前提に、未達なら延長/返金

成功パターンの共通分母(まとめ)

  • 商品名=変化の定義にする(例:90日粗利150)
  • 価値の合算→条件→価格の順で提示
  • 提供価値>総コスト(時間/金/リスク)を電卓で一緒に可視化
  • SLA×記録テンプレで期待のズレを無くす
  • 30日で小さな確証を作り、90日で物語を完成させる

✅ 今日の一手

  • ✅ 自社の直近案件をA/B/Cいずれかの型事例カード化(1枚1分)
  • 価値の合算表を面談台本に差し込み、価格の前に一緒に計算
  • ✅ 提案資料の先頭を「結論:提供価値>総コスト」の一行で始める

あなたの現場でも、“高い”が“合理的”に変わる瞬間は作れます。伴走します。

よくある失敗と対策

商談で勇気を出して価格を上げたのに、相手の表情が曇って沈黙——あなたにも覚えがあるはず。
私は柳井。高額は“度胸”ではなく設計と運用で通します。ここでは、現場でいつも見る二大失敗と、表示・契約まわりの落とし穴を、台本とチェックリストで潰していきます。

「価格だけ上げた」失敗/「提供工数が破綻」失敗の回避

まず、物語の主人公はあなた。値上げ決裁を通し、LPを書き換え、面談に臨む——が、成約率が落ち、導入後は現場が疲弊。典型的な二つの失敗が重なっています。

失敗1:価格だけ上げた(価値の合算が先にない)
症状

  • 価格提示が早い。提供価値>総コストの等式が示されない
  • 事例が“声”だけで数値・期間・条件がない
  • 比較軸が価格のまま(速度・確実性・安心に移っていない)

対策(面談台本の順番を変える)

  1. 価値の合算を一緒に計算(粗利・時間短縮・失敗回避の合計)
  2. 条件提示(返金/延長/成功報酬・同商圏排他)
  3. 価格(三段アンカー+分割)
  4. 締切と枠(供給キャパの理由を説明)
    ✅ 一言トリガー:「金額の前に、価値を電卓で一緒に叩かせてください。

失敗2:提供工数が破綻(受注後に現場が崩れる)
症状

  • 個別要望の雪だるま。SLA(範囲)が曖昧
  • 週次レビューが1時間化。議事録が野良化
  • “神対応”が常態化し、人依存でしか回らない

対策(工数を式と仕組みで守る)

  • 標準時給×分単位のWBSを契約前に共有(例:オンボ15分×4、DFY3h、レビュー15分×12)
  • SLAを読み合わせ:含む/含まない、優先度、応答SLA、納品SLAをキックオフ内で口頭合意
  • 週次15分の型に固定:数値→要因→次アクション3点。同一テンプレ記録
  • レバレッジ・ブレンド:教材(チェックリスト主役)+伴走15分+初月DFY限定+自動化
  • キャパ連動の価格規則:稼働率85%超×3週で+10〜15%改定を事前ルール化
    ✅ 監視KPI:オンボ完了率、週次入力率90%、1件あたり提供時間の
    実測(見積比±10%以内)

現場で使うチェック(印刷推奨)

  • 価値合算表を面談で必ず一緒に計算したか
  • 三段プラン+分割/保証を“条件→価格”の順で提示したか
  • SLA読み合わせをキックオフで実施したか
  • 提供時間の実測を週次で更新し、次の見積に反映したか

物語の転換点は、順番可視化です。順番を守れば値上げは“説明可能な設計”になります。

ハイプ表現・根拠薄のリスク(表示/契約/返金規約の注意点)

高額になるほど、誇大表現・曖昧な規約・口約束が火種になります。ここからは“揉めない”ための実務。

表示の注意(広告・LP・提案書)

  • 必ず数値+期間+条件で表現する
    • 悪例:「誰でも最短で結果」
    • 改善:「90日で粗利+150万円(週次入力90%・推奨施策実行70%が条件)」
  • 比較表記比較対象・算出方法を明示(例:TCO3年・競合A/Bの平均)
  • 体験談は脚色せず、要約+個別結果の相違可能性を明記
  • 専門用語は注記で噛み砕く(誤認防止)

契約の注意(SLA・範囲・成功報酬)

  • 含む/含まないを箇条書きで並記(例:データ接続支援=含む/広告運用=含まない)
  • 応答SLA(一次24h、解決48–96h)と納品SLA(毎週金曜17時)
  • 成功報酬対象KPI・基準値・測定方法・期間を明記(追跡可能なログ必須)
  • 同商圏排他などの競合回避条件は地理・業態・期間を具体に

返金・延長規約の注意

  • 努力条件(行動KPI)を先に定義
    • 例:週次入力率90%/施策完了率70%/面談出席100%
  • トリガー:上記遵守かつ目標未達→延長1ヶ月 or 部分返金
  • 手続:申請期限・方法・審査期間・返金時の控除項目(決済手数料等)
  • お試し:14日スプリントは本編の縮小スコープで、重複提供の条件を明確化

言い回しテンプレ(安全側に寄せる)

  • 成果表現:「目標値」「再現手順」「条件」の三点セットで
  • 保証表現:「行動KPIを満たした場合は延長/返金」
  • 将来見通し:「想定」「試算」「過去実績に基づく推定」の語を添える

記録とエスカレーション

  • ✅ すべての合意は同一テンプレ議事録で記録(担当/期限/完了条件)
  • ✅ NPS低評価(0〜6)は24h以内フォロー、KPI未達2週連続で月次レビュー前倒し
  • ✅ クレームは窓口一本化、感情ではなくデータで解消

最後に(伴走者のひと言)

  • 高額化のリスクは“言葉の先走り”“範囲のあいまいさ”から生まれます。
  • 順番(価値→条件→価格)仕組み(SLA・議事録・返金条件)で、失敗の芽は最初に摘めます。
  • 法的な最終判断が必要な場合は、専門家に確認してください。私の役割は、現場で揉めない運用に翻訳することです。

✅ 今日の一手

  • ✅ 面談台本の冒頭に「価値合算ワーク」5分を追加
  • ✅ キックオフでSLA読み合わせ10分を必ず実施
  • ✅ LPの成果表現を数値+期間+条件の三点セットに書き換える

「行列が“文化”に変わる瞬間を、あなたの事業でも。」一緒に安全に、そして強く高額化していきましょう。

作成に使えるワークシート&チェックリスト

あなたは今、提案書の白紙ページを前にペンが止まっている。
私は柳井。元スターバックスの現場思考で、“書けば動く”だけを残したワークを渡します。迷いは紙で潰す。今日ここで埋めたら、そのまま明日の商談とLPに持ち込めます。

市場選定・価値提案キャンバス

まずは誰に・何を・どう変えるかの地図。10分で骨格を描きます。

キャンバス(コピーして記入)

  • ターゲット(WHO)
    1)業態・年商・決裁者:________
    2)緊急課題(痛み):「今いちばん困っていること」________
    3)予算帯/意思決定スピード:________
  • 仕事(JTBD)
    「〇〇が△△したい時、□□で××を実現する」→ ________
  • 理想ゴール(成果の一文)
    「誰が/いつまでに/何が/どれだけ」 → ________
  • 価値の合算(¥換算)
    成果増分:__円/時間短縮:__円/失敗回避:__円 → 合計:__円
  • 競合・代替(参照価格/TCO)
    A:__円/B:__円/自社従来:__円
  • 差別化ドライバー(HOW)
    独自プロセス:__/ツール:__/伴走:__
  • 証明力(PROOF)
    事例3枚(数値・期間・条件):__/第三者:__/保証:__
  • メッセージ(商品名=変化)
    例)「90日粗利150プログラム」 → あなたの名:____

✅ 判定(各0〜5点で自己採点)

  • 痛みの深さ:_/金額化容易性:_/決裁の近さ:_/代替の乏しさ:_/証明力:_
    合計15点以上なら高単価の通り道。足りない軸が今日の改善テーマ。

価格設定シート(コスト/価値/競合/支払条件)

値付けは式で決め、心理で腹落ちさせる。この1枚で根拠を作る。

A. 粗利から逆算(数式ブロック)

  • 目標粗利(期間):__円(__ヶ月)
  • 販売数(供給上限):__件
  • 可変費(%/円):__% / __円
  • 提供工数(h/件)×標準時給:__h × __円 = __円
  • 必要価格=目標粗利/販売数 + 可変費 + 提供工数コスト = __円

B. 価値基準の可視化(電卓ワーク)

  • 成果増分:__円/時間短縮:__円/失敗回避:__円 → 合算:__円
  • 総コスト=価格(__円)+顧客工数(__円)+心理リスク(保証で低減)
  • 提供価値 > 総コスト を満たすか?(はい/いいえ)

C. アンカー&プラン設計(三段+デコイ)

  • プレミアム(DFY+保証最大):__円
  • スタンダード(伴走+一部DFY):__円
  • ベーシック(設計+レビュー):__円
  • デコイ(選ばせる誘導用):__円(提示のみ)

D. 支払条件・保証・締切

  • 分割:初月__円+__回__円/一括__%OFF
  • 保証:返金__日/未達延長__ヶ月/成功報酬__%
  • 締切・枠:今月__社/同商圏排他:対象__

E. 価格ルール(運用)

  • 稼働率85%超が3週連続→+10〜15%改定
  • 見積と実測工数の乖離±10%以内でない場合は次期見直し

✅ 最終チェック

  • ✅ 参照価格(競合/TCO/自社過去)を書いた
  • ✅ 価値合算を面談で一緒に叩く前提に整えた
  • ✅ 返金/延長の条件文が明文化されている

LP/ウェビナー/面談チェックリスト(コピー付き)

LP・ウェビナー・面談は同じ物語の三部作。要素とコピーを合わせます。

1) LPチェックリスト(上から順)

  • ヒーローで誰/いつ/何/どれだけが一行で分かる ✅
  • サブでなぜ可能か(仕組み・実績)を一文で ✅
  • 60秒診断CTA(自己関与を作る) ✅
  • 事例3枚(数値・期間・条件をカード化) ✅
  • プロセス図(週次フローの絵) ✅
  • リスク逆転(返金/延長/成功報酬の条件文) ✅
  • FAQは価格/時間/適合/決裁に直答 ✅
  • 二段CTA(個別相談/14日お試し) ✅

LPヒーロー文テンプレ(置換用)

【90日で粗利+150万円・在庫回転+1.5】
年商__〜__の来店型オーナーへ。週次15分×12回、初月DFY3hで、提供価値>総コストを設計します。

2) ウェビナースクリプト(45〜60分)

  • 5分:オープン(到達ゴールと進行)
  • 10分:電卓ワーク(参加者が自社の価値合算を埋める)
  • 10分:失敗パターン3つ(価格だけ上げた/工数破綻/証拠不足)
  • 15分:設計図(プロセス図+事例3枚)
  • 10分:オファー(保証・枠・支払条件)
  • 10分:Q&A(反論テンプレで回答)

ウェビナー用コピーテンプレ

「この60分で、価格の前に価値を可視化します。電卓をご用意ください。最後に14日お試し返金条件もお渡しします。」

3) 面談チェックリスト(15→30→15分)

  • 〔診断15分〕現状→望む状態を数式で揃えた ✅
  • 価値合算を一緒に電卓で叩いた ✅
  • 〔提示30分〕事例→プロセス→保証の順で見せた ✅
  • 〔決定15分〕三段プラン→分割/成功報酬→締切/枠の順で提示 ✅
  • 議事録テンプレに担当/期限/完了条件を記録 ✅

面談・反論処理の定型コピー

  • 価格が高い: 「先ほど合算した価値は__円でした。総コストは__円。どのコストが最も不安でしょう?条件でそこを下げます。」
  • 合うか不安: 「3事例のうち一番近いものはどれですか。違う点にSLAを当てて線引きします。」
  • 時間がない: 「御社側の必要工数は__h/90日。初月はDFY__hで初速を入れます。」
  • 決裁が必要: 「1枚決裁キット(価値合算・KPI・保証)をお渡しします。5分同席も可能です。」

ABテスト最小設計(LP/ウェビナー)

  • 変更は1要素のみ/最小サンプル各1000PV or 2週間
  • テスト候補:ヒーロー文(変化の具体性)、CTA文言(診断化)、事例順(近い業態を先頭)、リマインド数(前日・1h前・5分前・開始後5分)

✅ 運用ダッシュボード(最低項目)

  • 広告CTR/LP登録CVR/ウェビナー参加率/個別相談申込率/成約率
  • チャット投稿率(ウェビナー)/価値合算実施率(面談)/NPS

主人公の一歩(短編)
あなたはキャンバスにWHO/理想ゴールを書き、価格シートで必要価格を算出。LPのヒーローを差し替え、ウェビナーに電卓ワークを追加。面談では価値→条件→価格の順で提示した。結果、LP登録CVR+7pt/面談成約率+12pt
「白紙の不安」が、「書いたから動ける」に変わった瞬間です。

まとめ(要点再掲)

  • キャンバスで市場と価値を10分で言語化
  • 価格シート必要価格価値合算を同時に作る
  • LP/ウェビナー/面談は同一物語で揃え、価値→条件→価格の順序を死守
  • すべてをチェックリスト化し、週次で1か所だけABテスト

✅ 今日の一手

  • ✅ このページを開いたまま、WHO/理想ゴール必要価格だけ今すぐ埋める
  • ✅ LPのヒーローに「誰/いつ/何/どれだけ」の一文を追加
  • ✅ 次の面談で電卓ワーク5分を必ず挟む

「行列が“文化”に変わる瞬間を、あなたの事業でも。」伴走します。

FAQ:分割・返金は?B2Bは稟議が…など実務の疑問に回答

「価値は伝わった。でも支払条件と社内決裁で止まりそう…。」面談の帰り道、あなたはため息をつく。
私は柳井。ここは営業の“最後の数メートル”を仕組みで押し切るゾーン。分割・返金・与信・稟議を“物語の小道具”で整え、提供価値>総コスト(時間/金/リスク)を決裁者にも腹落ちさせます。

分割・与信・与信落ち時の代替案

まずは最も多い3つの質問に、そのまま使える台本+選択肢で答えます。

Q1. 分割はできますか?総額が高くて不安です。
A. できます。目的は継続ではなく成功確率の最大化です。支払はキャッシュフローに追随させましょう。

  • 標準:初月20万円+残り5回(例:合計195万円)
  • 一括:3%OFF
  • 期日:毎月末締め翌月末払いまで可(B2B)
  • ✅ 面談コピー 「金額の前に価値を電卓で合算しました。支払いは成功確率が上がる形に合わせます。初月を軽くし、翌月以降に分散しましょう。」

Q2. 返金や未達時の延長はありますか?
A. あります。ただし努力条件(行動KPI)とセットで透明に。

  • 返金:14日以内(初回セッション前まで)
  • 延長:行動KPI遵守かつ未達で1ヶ月延長
  • 成功報酬:目標超過分の10%
  • 行動KPI例:週次入力90%/施策完了70%/面談出席100%
  • ✅ 面談コピー 「“やるべきことをやった上で未達なら延長”が原則です。感情ではなくデータで扱います。」

Q3. 与信が厳しく、社内ルールで前払いやカードが使えません。
A. 代替案を選択式で用意し、与信リスク=心理コストを下げます。

  • 代替1:月次請求+検収(納品レポート承認後に支払い)
  • 代替2:縮小スコープお試し(14日・本編の15%) → 検証後に本契約
  • 代替3:分割+留保条項(KPI未達時に最終支払一部留保
  • 代替4:供給側リスクヘッジ(同商圏排他/合意SLAで範囲固定)
  • ✅ 面談コピー 「検収制に合わせ、14日スプリントで先に兆しを作ります。稟議は小さく始めて大きく伸ばす構成にしましょう。」

与信落ち時の“プランB”早見表

状況提案目的契約文言の要点
カード不可請求書払い(月末締め翌月末)会計ルール順守支払期日・遅延利息・検収定義
前払い不可お試し14日→本契約小さくテスト本編への移行条件を数値で
支払上限ありスコープ分割(四半期×更新)稟議通過率↑範囲・成果・更新条件
リスク懸念KPI未達時の延長/成功報酬心理コスト↓KPI定義・測定方法

✅ 交渉のKPI

  • 支払条件合意率80%以上
  • お試し→本契約移行率60%以上
  • 検収承認リードタイム7営業日以内

稟議突破の資料パッケージ例(B2B)

稟議は“誰が5分で説明できるか”の勝負。1枚決裁キット+補足資料で、関係者の疑問を先回りします。

1枚決裁キット(A4・そのまま流用可)

  • タイトル:「90日で粗利+150万円・在庫回転+1.5」
  • 目的(1文):提供価値>総コストKPI合意+SLA+保証で担保
  • 期待効果:粗利+__円/時間短縮+__h/失敗回避+__円(合算__円
  • 投資額:月__円×_ヶ月=__円(分割案/検収案あり)
  • リスク対策:返金/延長条件・同商圏排他成功報酬
  • 証拠:事例3枚(数値・期間・条件)プロセス図(週次)
  • 期限:今月残枠_社(品質維持のため)
  • 連絡:窓口・担当・SLA(応答24h/解決48–96h)
    ✅ 添える一言

数字は御社データで再計算済み。決裁者の方は5分で要点把握できます。」

補足パッケージ(PDF 10〜15枚)

  1. 現状→望む状態の数式(来店×転換×客単価=売上/粗利の分解)
  2. 価値合算シート(粗利・時間・失敗回避の根拠)
  3. 比較表(TCO 3年):自社導入 vs 競合 vs 現状維持
  4. プロセス図(週次15分×12回/初月DFY3h/ダッシュボード)
  5. SLA抜粋(含む/含まない・応答/納品SLA)
  6. セキュリティ・コンプラ回答(データ取扱い・権限・ログ)
  7. 契約条件(支払・検収・成功報酬・同商圏排他)
  8. 保証・返金の条件文(行動KPI・手続)
  9. 事例カード×3(業態別・Before/After)
  10. FAQ(社内向け):よくある反論への短答

稟議プレゼンの台本(10分)

  • 1分:目的とゴール(5秒で言える変化
  • 2分:価値合算(御社データで再計算)
  • 2分:プロセス図+SLA(運用の軽さと範囲の線引き)
  • 2分:事例×3(近い業態→条件の違いを明示)
  • 2分:支払条件・代替案(検収・分割・成功報酬)
  • 1分:リスクと保証(返金/延長・同商圏排他)
    ✅ キラーフレーズ

価格の話ではなく“失敗確率の管理”の話です。 失敗しても傷つかない設計が、ここにあります。」

社内承認フローを滑らせる“添付3点セット”

  • 1枚決裁キット(A4)
  • 価値合算シート(Excel)(係数を編集可)
  • SLA抜粋+返金条件(PDF1枚)

稟議で止まりやすい論点と返し方

  • 「前例がない」 「14日スプリントで前例を作ります。検収後に本編へ。」
  • 「他社比較は?」 「TCO 3年の表をご覧ください。速度・確実性・保証での比較に置換します。」
  • 「現場の負担は?」 「御社側8h/90日初月DFY3h自動化で入力5分化します。」
  • 「失敗したら?」 「行動KPI遵守かつ未達なら延長成功報酬で上振れはシェアします。」

稟議通過のKPI

  • 一次決裁までの往復回数 ≤ 2
  • 決裁リードタイム ≤ 14営業日
  • お試し→本契約 移行率 ≥ 60%

主人公の実践(短編)
あなたは次の商談で、分割案+検収案+14日お試しの三点を“最初から”提示。並行して1枚決裁キット価値合算シートを送り、5分オンライン同席で決裁者の疑問を潰す。
結果、与信審査の待ち時間を短縮し、稟議は10営業日で通過。初月は軽い支払で着手し、30日後のレビューで粗利+42万円、入力率95%、NPS+48。あなたは思う。「最後の数メートルも設計で勝てる」と。

まとめ(要点再掲)

  • 分割・返金・与信は、努力条件と検収で“リスクを価値へ”転換
  • 与信落ちは、お試し縮小スコープ/分割+留保/稼働に応じた請求で救済
  • 稟議突破は、1枚決裁キット+価値合算+SLA/保証の三点で5分説明可能に
  • すべてを数式と台本で運用し、提供価値>総コストを“誰が読んでも”成立させる

✅ 今日の一手

  • ✅ 自社数値で1枚決裁キットを作り、次の面談資料の先頭に差し込む
  • 返金・延長の条件文を1文で書き直し、契約書別紙に追記
  • お試し14日の縮小スコープと検収方法を、提案書に固定パーツ化する

「行列が“文化”に変わる瞬間を、あなたの事業でも。」一緒に、最後の一押しまで設計していきましょう。